blog院長ブログ

金属製アクセサリーでかぶれやすい方必読!金属アレルギーと歯科治療

歯科治療では20種類以上の金属を使用すると言われており、歯科治療に金属はなくてはならない材料です。しかしながら近年金属アレルギーをお持ちの方が増加傾向にあり、歯科治療を行うドクターはもちろんのこと、治療を受ける患者さんも歯科治療の際には注意が必要です。歯科治療で用いられる金属が原因となるアレルギーはⅣ型アレルギー(細胞免疫型・遅延型)と呼ばれ、原因金属(アレルゲン)に触れて数時間から数日後に触れた場所や全身に発赤や腫脹、湿疹などを生じます。金属アレルギーがあるかどうか、またその種類を知るためには皮膚科でのパッチテストと呼ばれる検査が必要となります。

pixta_16882512_s

金属アレルギーを起こす可能性がある歯科金属の種類は文献によると10年以上前のデータになりますが、陽性率の高い順にニッケル(Ni)、コバルト(Co)、水銀(Hg)、クロム(Cr)、スズ(Sn)、鉛(Pd)、銅(Cu)となっており、水銀以外は現在も歯科で頻繁に使用されています。ここでアレルギーを起こす「可能性」と書かせていただいたのは皮膚症状と歯科金属との因果関係がはっきりとは証明されていないためです。実は口腔内からアレルゲンの完全除去を行っても皮膚症状が改善しないケースが多く存在するので必ずしも金属を使用しての歯科治療が金属アレルギーを引き起こすとは言い切れないのです。しかしながらパッチテストで陽性となったアレルゲンが口の中に常にあるという状態を放置することの問題と、金属修復物の除去後に明らかに皮膚症状が改善するケースが存在することから、アレルゲンを含む修復物での歯科治療は原則行うべきではありません。

私が専門とする矯正歯科治療では特にニッケルアレルギーへの注意が必要です。ニッケル(Ni)はパッチテストで最も陽性率が高く、また矯正歯科材料に広く用いられています。歯を動かすために用いるニッケルチタンワイヤー(形状記憶合金)は当然のことながら、ワイヤーを通すために歯に装着される矯正装置の金メッキやステンレススチールワイヤーなどにもニッケルは含まれます。したがってニッケルにアレルギーをお持ちの患者さんの矯正治療に用いる矯正装置はプラスチックや陶材製のもの、またワイヤーではチタンモリブテン合金を選択します。このようにニッケルを含まない材料を選択することで、ニッケルアレルギーでもワイヤーを使用して矯正歯科治療をすることが可能です。ただし、裏側矯正(舌側矯正)に関しては現時点ではニッケルフリーの装置がありませんので、ワイヤー矯正の場合には表側からの治療となります。装置が目立たない矯正歯科治療をご希望される場合には一度は耳にしたことがあると思いますが、マウスピースを用いた治療法があります。マウスピース矯正では金属を全く使用しませんし、マウスピースの材料やシステムの進歩により、マウスピース矯正の適用範囲が広がっています。金属アレルギーをお持ちで、矯正治療をご希望される場合には、まずはマウスピース矯正を検討されるといいかもしれません。

以上のように歯科治療ではお口の中で様々な金属を用います。金属製品でかぶれた経験や、治りにくい皮膚疾患が体のどこかにある場合にはアレルギー専門皮膚科で一度アレルギーの検査を受けられてはいかがでしょうか。

裏側歯列矯正とマウスピース矯正の初診コンサルテーション

初診コンサルテーションのご予約はインターネット or フリーダイヤルで

フリーダイヤルでのお問い合わせの際は、診療時間内におかけください。

梅田リンガル

  • 住所
    大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16京富ビル9F
  • アクセス
    JR大阪駅 徒歩5分|JR北新地/地下鉄西梅田駅 徒歩1分
  • 完全個室・CT・口腔内スキャナー完備、土日祝日診療

診療時間

平日
11:30-14:30, 16:00-20:30
土日祝
9:30-12:30, 14:00-18:30
月・木・第2日曜
休診