開咬(オープンバイト)と右上親知らず牽引をマウスピース矯正(インビザライン)で治療した症例(29歳女性)
患者様について
29歳・大阪市在住の会社員の患者様です。
「前歯で噛めない(開咬)」ことを主訴にご来院されました。
治療期間:3年半

谷木院長による症例解説
初診時の歯並びの状態
口腔内を拝見したところ、奥歯の噛み合わせは大臼歯関係Ⅰ級(良好)でしたが、前歯部には重度の開咬(オープンバイト)が認められました。
そのため、前歯で食べ物を噛み切ることが難しい状態でした。
また、右上7番に親知らず(8番)が食い込んでいる状態が確認され、歯列の安定性にも影響を与えていました。
装置について
患者様は目立ちにくい治療をご希望されたため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いた治療を選択しました。
透明な装置を使用することで、日常生活において矯正治療中であることがほとんど分からないという特徴があります。
診断と治療計画
開咬の改善および歯列の安定性を確保するため、状態の悪い右上7番を抜歯し、親知らず(8番)を歯列内に配列する治療計画としました。
さらに、開咬の改善のために上顎大臼歯の圧下と上下前歯の挺出を組み合わせ、機能的な咬合を獲得する方針としました。
ハイブリッド矯正による対応
右上7番抜歯部のスペース閉鎖に関しては、インビザライン単独では十分なコントロールが難しいケースでした。
そのため、右上6番および8番にブラケットを装着し、セクショナルワイヤーを併用することで、効率的かつ確実にスペースを閉鎖しました。
このように、マウスピース矯正の審美性を維持しながら、必要な部分にはワイヤー矯正を併用することで、治療精度を高めるハイブリッド矯正を行いました。
治療の経過
通院頻度は2ヶ月に1回で治療を進めました。
マウスピースによる歯の移動と、部分的なワイヤー矯正を組み合わせながら、段階的に咬合を改善しました。
治療結果
治療期間は3年6ヶ月でした。
前歯でしっかりと噛める咬合が獲得され、機能的な改善が得られました。
また、見た目にも自然でバランスの取れた歯並びとなりました。
治療概要
年齢:29歳
性別:女性
お住まい:大阪市
主訴:開咬(前歯で噛めない)
診断:開咬・右上7番の状態不良・親知らずの影響
装置:マウスピース矯正(インビザライン)+部分ワイヤー矯正
治療方法:右上7番抜歯・上顎大臼歯圧下・前歯挺出
通院頻度:2ヶ月に1回
治療期間:3年6ヶ月
矯正治療の主なリスク・副作用
歯の移動に伴い痛みや違和感が生じることがあります。
歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性があります。
開咬症例は後戻りのリスクがあるため、保定が重要です。
マウスピース矯正は装着時間が不足すると十分な効果が得られない場合があります。
装置装着中は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため適切な口腔ケアが必要です。
費用
治療費
総額118万8,000円(税込)
※分割払いをご利用いただけます(月々約12,100円から)