ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせて治療した症例(53歳女性)
患者様について
53歳7ヶ月の患者様です。
「歯並びのがたがたが気になる」とのことでご来院されました。
治療期間:1年9ヶ月

谷木院長による症例解説
初診時の歯並びの状態
口腔内を拝見したところ、上下前歯に重度の叢生(歯の重なり)が認められました。
口元の突出感は認められませんでしたが、歯を抜かずに歯列を並べると前歯が前方へ傾斜し、口元が突出するリスクが考えられました。
一方で、小臼歯を抜歯して治療を行った場合には、口元が下がることでほうれい線が目立ちやすくなる可能性もありました。
そのため、抜歯・非抜歯それぞれのメリットとデメリットを十分にご説明し、患者様と相談した結果、非抜歯矯正を選択しました。
診断と治療計画
本症例では歯を抜かずに治療が可能と判断した理由として、歯列全体の幅が狭く、特に臼歯部が舌側へ傾斜していたことが挙げられます。
奥歯を適切に起こしながら歯列幅を拡大することで十分なスペースを確保でき、前歯を無理なく配列できると判断しました。
また、歯を抜かずに口元のバランスを維持することも重要な治療目標としました。
装置について
患者様は当初マウスピース矯正をご希望されました。
しかし、重度の叢生ではマウスピース単独では前歯の配列に時間を要する可能性が高かったため、治療効率を考慮し、初期のみワイヤー矯正を併用するコンビネーション治療をご提案しました。
最初の約3ヶ月間は前歯部のみワイヤー矯正で効率よく歯列を整え、その後マウスピース矯正へ移行しました。
治療の経過
治療開始後約3ヶ月間はワイヤー矯正によりレベリング(歯の重なりの改善)を行いました。
前歯の配列が改善した段階でマウスピース矯正へ切り替え、その後は歯列幅の拡大と細かな歯の移動を行いながら咬み合わせを整えました。
最終的には口元を突出させることなく、歯並びと咬み合わせを改善することができました。
治療結果
治療期間は1年9ヶ月でした。
重度の叢生は改善され、患者様が気にされていた歯並びは自然で美しい歯列となりました。
また、非抜歯で治療を行ったことで口元の突出を防ぎながら、自然な口元のバランスを維持することができました。
治療概要
年齢:53歳7ヶ月
性別:女性
主訴:歯並びのがたがた
診断:重度叢生・狭窄歯列
装置:コンビネーション矯正(ワイヤー矯正+マウスピース矯正)
治療方法:非抜歯矯正
治療期間:1年9ヶ月
矯正治療の主なリスク・副作用
歯の移動に伴い痛みや違和感が生じることがあります。
歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性があります。
非抜歯矯正では前歯が前方へ傾斜しやすくなる場合があるため、歯槽骨の状態を十分評価しながら治療を行います。
マウスピース矯正は装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かず、治療期間が延長することがあります。
装置装着中は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、適切な口腔ケアが必要です。
保定装置を使用しない場合、後戻りが生じる可能性があります。
費用
治療費
総額82万5,000円(税込)
※分割払いをご利用いただけます(120回払い:月々約8,510円より)