OPEN BITE開咬とは?
開咬とは別名オープンバイトとも言い、多くの場合奥歯だけが噛み合って、上下の前歯が離れて噛み合っていない状態をいいます。
一般的な治療法には手術により、顎の骨を切って前歯が噛み合う位置で骨を固定する方法や、上下の前歯を矯正歯科治療で挺出して(伸ばして)噛み合わせる方法があります。
もちろんこれらの治療法が最適であるケースもありますが、入院と手術が必要だったり、鼻の下から顎の先端までの長さ(下顔面高)が長い状態になってしまったりといったデメリットもあります。
当院では必要に応じて奥歯を圧下する(低くする)方法で開咬を治療しています。
Quality開咬矯正の特徴
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見た目だけではなく、奥歯の負担を減らす
開咬を治療することで、見た目だけではなく、奥歯の負担を減らすことができます。 奥歯だけが噛み合っている状態は見た目の問題だけでなく、奥歯に過大な負担をかけています。 咬合力は100キロを超えることもあり、長期間奥歯のみにその負荷がかかってしまうと歯の根やその周りの組織を痛めてしまいます。 -
矯正用インプラントとの併用で「面長」改善へ
必要に応じて矯正用インプラントを併用することで開咬に伴う下顔面高の長大(面長)を改善することができます。 開咬の状態によっては前歯を挺出(伸ばす)だけではなく、奥歯の圧下(短くする)が必要な場合があります。 臼歯をの圧下を伴う治療では開咬だけではなく「面長」を改善することができます。 -
矯正装置の違和感により舌癖を改善
裏側矯正装置やマウスピースの裏側に意図的に突起を付けることで舌癖を改善することができます。 開咬がなかなか改善しないケースでは、下癖(舌が上下の前歯の隙間に入り込む癖)があることがあります。 歯の裏側に矯正装置を付けることで舌癖を減らすことができ、開咬の改善と同時に治療後の安定性が得られます。
CONDITION OF SUCCESS開咬矯正 5つの真実
開咬の原因はなんですか?
主に遺伝、習癖、口呼吸が原因だと言われています。遺伝は骨の成長方向に起因し、習癖とは舌が上下の歯の間に挟まるくせ、口呼吸は鼻や喉の疾患によるものが考えられます。開咬の原因を分析し、治療方針の中に織り込む必要があります。
開咬の治療法はどのようなものがありますか?
矯正治療で前歯を挺出(伸ばす)方法と手術によって顎の骨の位置を動かす方法、そして奥歯を圧下する方法があります。単に噛み合わせを改善するだけではなく、原因やお顔の形態によってどの方法が最適であるか判断することが重要です。
前歯が浮いて噛み合っていない状態は問題がありますか?
軽度の場合には見た目の問題はそれほどなく、また慣れによってご飯も普通に食べられることがほとんどです。しかしながら咬合力が奥歯のみに集中するので奥歯の負担が大きく、この状態が長く続くと将来的に奥歯を痛める原因になります。
前歯の噛み合わせと顔の形に関係はあるのですか?
開咬の状態によっては下顔面高が長大となっているケースがあります。鼻から顎の先までの距離が長く、口が閉じづらかったり面長になっているケースでは大臼歯を圧下することにより、前歯の噛み合わせだけではなくお顔の印象も変わります。
開咬治療後は前歯の噛み合わせをどのように維持していけばいいですか?
矯正治療後にはリテーナー(保定装置)と呼ばれる装置を装着していただきます。開咬を改善したケースでは程度にもよりますが、後戻りにより前歯の噛み合わせが弱くなる場合がありますので、糸切り歯に透明なボタンをつけ、上下の歯に取り外しのできる輪ゴムをかけていただくことで現状維持をしていく場合もあります。
MESSAGE開咬矯正をお考えの方へ専門医からのメッセージ
負担の大きい手術による開咬の治療
開咬の治療は顎の骨切りによる手術が一般的でした。
もちろん重度の開咬には手術を選択した方がいい場合もありますが、手術の前後に表側からのワイヤー矯正が必要ということと、全身麻酔下での手術と入院が必要なことから簡単にできる治療ではありません。
マウスピース矯正や歯科矯正用アンカースクリューを用いた新しい開咬治療はこれまでの治療に比べて格段に患者様のご負担が減っています。
開咬の治療はこのような方に特におすすめです
前歯が噛み合っていないことは以前から気になっていたけれど、矯正治療は大変そうだからと治療を諦めていた方にお勧めします。
装置や材料、治療法が以前に比べて格段に進歩しています。。
面長な形態や口が閉じづらいといった噛み合わせ以外のことも気になっている方はインプラントを併用した治療法がお勧めです。
奥歯を圧下することによりこれらの悩みを同時に解決できます。
TYPE OF PURPOSEオーダーメイド治療の種類
部分的な治療
ご希望に応じて、歯並びの気になる部分だけを治療します。
一部だけの治療となるので費用や期間を抑えることができます。
ただし噛み合わせやご希望によっては部分矯正では治療できない場合もあります。
治療期間を短くする治療
スピード矯正では治療期間を大幅な短縮を目指します。
当院では裏側の装置やマウスピース型装置、矯正用インプラントなどを組み合わせた独自の方法で治療期間をできる限り短縮しています。
開咬の治療
上下の前歯が当たらない噛み合わせを開咬といいますが、当院は開咬の治療を得意としています。
単に上下の前歯を伸ばすだけではなく、奥歯の高さを変えることで前歯が噛み合うように治療しています。