叢生および上下左右2番の反対咬合を、裏側矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢18歳4ヶ月の患者様です。叢生と、上下左右2番の反対咬合(受け口)がみられます。これらの症状に対してアンカースクリューを併用した上下裏側からのワイヤー矯正を行い、叢生と反対咬合を改善することができました。通院は1ヶ月ごとにしていただきました。
リスク
非抜歯での重度叢生改善は、通常の治療よりも歯肉退縮のリスクが高くなります。本症例では、CTにて骨幅の十分な確認とアンカースクリューによる大臼歯遠心移動を行い、歯肉退縮を起こすことなく治療が完了できました。
噛み合わせが深く、大臼歯関係フルクラス2の患者様を、裏側矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢21歳2か月の患者様です。ディープバイト(深い噛み合わせ、過蓋咬合)のほか、上顎の奥歯が下顎の奥歯より手前に位置する「大臼歯関係フルクラス2」の状態です。これらの症状に対し、歯科矯正用アンカースクリューでの上顎大臼歯遠心移動を伴う上下裏側からのワイヤー矯正を行うことで、ディープバイトを改善することができました。
リスク
本症例のように、上顎大臼歯の移動量が大きい場合は、治療期間の延長、不十分な遠心移動に伴う不正咬合の残存などのリスクがあります。今回の治療では、CTにて上顎7番遠心の骨量を十分に確認してから治療を進めました。また、一般的に上顎の大臼歯の前後的なズレが小臼歯1本分程度ある場合には、左右小臼歯の抜歯が第一選択となります。しかし、患者様の強いご希望により非抜歯での治療を行いました。
上下左右の2番が矮小歯で、下顎の前歯に叢生がある患者様をマウスピース矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢32歳6カ月の患者様です。上下左右の前から2番目の歯が基準より著しく小さく(矮小歯)、下顎の前歯に叢生がみられます。これらの症状に対し、左下1番を抜歯した上でマウスピース矯正を行いました。上顎の2番が矮小歯であることを踏まえ、下顎の前歯を1本少なくすることで上顎の歯の中心を下顎の前歯3本の中心に合わせることが狙いです。これらの治療により、上下の前歯の噛み合わせを整えることができました。通院は1ヶ月ごとにしていただきました。
リスク
下顎の前歯の抜歯を行うと、その部位にブラックトライアングル(歯と歯の隙間と歯ぐきに囲まれた部分)ができやすくなります。今回の症例では、IRP(歯と歯の間を削る処置)と歯根を舌側に移動させることでブラックトライアングルをある程度小さくできました。また、上顎2番を補綴治療で大きくする方法も検討しましたが、口元が出るデメリットがあるため、本症例では下顎の前歯を抜歯することで口元をキープすることを優先した治療を行いました。
噛み合わせが深く、上下の歯の本数が違う患者様を、ハーフリンガル矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢36歳11ヶ月の患者様です。ディープバイト(深い噛み合わせ、過蓋咬合)のほか、上顎の左右4番と左下2番の歯が欠損しています。これらの症状に対し、上の歯は裏側に、下の歯には表側に矯正装置をつけるハーフリンガル矯正を行いました。さらに、歯科矯正用アンカースクリューで上顎遠心移動を行うことで、ディープバイトを改善することができました。下の前歯が1本少ないため、上の歯の中心は下の前歯3本の中心に合わせています。動的治療終了後に上下の前歯は、裏側から針金で固定して保定を行いました。
リスク
ディープバイトでは上下顎前歯が強く当たるため、歯の破折や矯正装置の破損のリスクがあります。今回の治療では、大臼歯の咬合面に一時的に矯正用の施着剤をつけ、前歯の当たりをコントロールしながら治療を進めました
開咬(オープンバイト)、下顎空隙歯列、反対咬合、下顎骨左方偏位を、マウスピース矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢16歳0ヶ月の患者様です。開咬(オープンバイト)、下顎空隙歯列、反対咬合、下顎骨左方偏位がみられます。これらの症状に対し、加速装置を併用したマウスピース矯正を行いました。前歯の空隙や左方向への偏位が解消されたことで上下の歯の中心は一致し、前歯がしっかりと咬み合いました。通院は2カ月ごとにしていただきました。
リスク
開咬(オープンバイト)は、矯正治療後に後戻りで前歯が咬みあわなくなるリスクが高いことから、前歯を裏側から針金で固定して保定を行いました。
重度の叢生(歯の重なり)を、裏側矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢30歳0ヶ月の患者様です。重度の叢生(歯の重なり)があるほか、犬歯低位、唇側転位もみられます。これらの症状に対し、上顎左右4番と下顎左右5番を抜歯してから上顎大臼歯を歯科矯正用アンカースクリューで固定し、上下顎ともに裏側矯正を行いました。通院は1カ月ごとにしていただきました。
リスク
重度の叢生を治療する際には、奥歯の位置を適切にコントロールしないと口元が突出する可能性があります。今回の症例では、口元を出さずに叢生を改善することができました。
下の歯茎の高さの違いと上下歯列叢生(歯の重なり)を、マウスピース矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢25歳10ヶ月の患者様です。下顎前歯の歯ぐきの形態および歯並びの不揃い、上下前歯の唇側傾斜がみられます。これらの症状に対し、上下左右8番(親知らず)を抜歯した後、マウスピース矯正を行いました。今回の症例では、加速装置を併用して治療期間を短縮し、2カ月ごとに通院していただきました。短期間で下顎前歯の歯ぐきのラインを揃え、また上下の歯並びを綺麗に整列させることができました。
リスク
歯の重なりを治療するにあたり、抜歯を行わない場合には特に下の前歯の歯肉退縮(歯の周りの歯ぐきが下がって歯根が露出すること)に注意する必要があります。今回の症例では、歯肉退縮を起こさずに治療を完了することができました。
前歯の反対咬合と下顎骨の右側偏位を、左下4番抜歯を伴うハーフリンガルで治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢31歳10ヶ月の患者様です。前歯の反対咬合と下顎骨の右側偏位に対し、左下4番目の歯を抜いてスペースをつくった後、下の前歯を左後方に移動しました。上の歯は裏側に、下の歯には表側に矯正装置をつけるハーフリンガル矯正を行いました。治療後は反対咬合も改善され、噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯よりも前にくるようになりました。また、上下の歯の中心も合わせることができました。
リスク
反対咬合を改善させる過程では、前歯の干渉により、咬合性外傷(噛み合わせの力が強いことによって歯や歯周組織、顎関節などを損傷すること)を生じるリスクがあります。そのため、こちらの症例では奥歯の高さを調整することで前歯の当たりを調整しながら治療を進めました。
その他のリスクについて
前歯が噛めない状態だったため、部分矯正でできる範囲で開咬(オープンバイト)を改善しました。
谷木院長による症例解説
治療名
叢生および開咬の改善
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
臼歯の圧下と前歯の挺出を行い、前歯を咬合させました。またIPRを行い上顎前歯の叢生(がたつき)を改善しています。
リスク
後戻りにより、前歯の噛み合わせが弱くなるリスクがあります。治療後も一定期間顎間ゴムを使用していただき前歯が開いてこないように注意しました。
さらに前歯は後戻り防止のためFix型リテーナー(細いワイヤー)で固定しています。
できる限り費用と期間を減らすことに注力して治療しました。結果的に部分矯正の範囲で8ヶ月で治療を終えることができました。
谷木院長による症例解説
治療名
正中補正と叢生改善
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
右上大臼歯と左下大臼歯の遠心移動(後方への移動)を行い、上下の中心を合わせました。
リスク
後戻りにより、治療後に再び上下の中心がずれてくるリスクがあります。できる限り遠心移動量が少なくなるようにIPRを調整しました。
歯の動きを小さくして後戻りのリスクを減らしています。
インビザラインでコントロールが難しい上顎2番をワイヤーである程度並べた後、インビザラインで仕上げの治療をおこないました。
谷木院長による症例解説
治療名
最初の3ヶ月で部分舌側矯正にて上顎前歯のレベリング、その後インビザラインで咬合の確立
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
インビザラインでのコントロールが難しい上顎2番をワイヤーで並べた後、インビザラインで噛み合わせを整えました。治療後には後戻り防止のためフィックス型リテーナーを装着しています。
リスク
上顎2番はインビザライン単独の治療ではコントロールすることが難しく、治療期間が予想より延長する可能性があります。最初にコントロールが難しい上顎2番をある程度並べてから、インビザラインに切り替えることで予想通りの期間で治療を終えることができました。。
また部分矯正は見た目の改善のために噛み合わせを損なうリスクがあります。今ケースでは臼歯部の噛み合わせが良かったため、前歯を並べる際の反作用で噛み合わせが崩れることがないように注意して治療を行いました。
上下のマウスピース型矯正装置14セット以内で治療できる範囲で部分矯正を行いました。
谷木院長による症例解説
治療名
インビザラインライトを用いての部分矯正
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
費用と期間を抑えるために部分矯正で治療できる範囲で治療を行いました。
リスク
部分矯正は噛み合わせを悪化させたり、歯肉を退縮させたりするリスクがあります。奥歯の噛み合わせが崩れないように、また顎の骨から歯根が出てしまわないように治療計画を立てました。
少し上下の中心は合っていませんが、噛み合わせを崩すことなく見た目を改善することができました。
下の前歯が1本足りなかったため、上顎歯列の後方移動と上の歯の幅を小さくすることで前歯が噛み合うようにしました。
谷木院長による症例解説
治療名
上顎臼歯の遠心移動と上顎前歯のIPR
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
上顎大臼歯の遠心移動(後方に移動)と上顎前歯IPR(歯と歯の間を歯に影響のない範囲で少しずつ削る)を行いました。下の前歯が1本少ないせいで、上下の前歯が前後的に離れていたところを、上の前歯を後方に移動することで改善しました。
リスク
遠心移動はは後戻りにより、治療後に再び前歯が噛み合わなくなるリスクがあります。顎間ゴムを使用しながら大臼歯を後方から1本ずつ順番に移動する順次的遠心移動を行うことで確実に遠心移動を行いました。
下顎骨の前方への移動は極力行わず、上顎臼歯をゆっくりと移動することで後戻りの少ない治療を目指しました。このケースでは治療終了2年後に前歯が噛み合う状態を維持できています。
開咬を上下裏側から歯科矯正用アンカースクリューを用いて大臼歯を圧下して治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
アンカースクリューで上顎臼歯を圧下することにより開咬の改善を行いました。なるべく上顎前歯を挺出しないように治療しています。こうすることで下顔面高(鼻の下から顎の先までの距離)を短くすることができ、口の閉じ辛さも同時に改善することを目的としています。また前歯の挺出を主とした治療に比べて術後の安定も期待できます。
リスク
歯牙の圧下は歯根吸収(歯の根短くなる)リスクが通常の矯正治療に比べて高くなります。術後パノラマレントゲンで確認したところ今回のケースでは歯根吸収は認められませんでした。また開咬の治療は、後戻りで前歯の当たりが弱くなり易いという問題点もあります。今回のケースでは多少の後戻りを考慮してオーバーバイト(上下の前歯の重なり)を大きめに仕上げています。
その他のリスクについて
イベントに合わせて、最初に目立つ上顎のみワイヤーである程度並べた後インビザラインで仕上げの治療をおこないました。
谷木院長による症例解説
治療名
最初の4ヶ月で舌側矯正にて上顎前歯のレベリング、その後インビザラインで咬合の確立
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
イベントに合わせるため最初の4ヶ月でワイヤーにて上顎前歯を並べた後、インビザラインで噛み合わせを整えました。上顎には後戻り防止のためフィックス型リテーナーを接着しています。
リスク
上顎のみなどの部分矯正は噛み合わせを悪化させるリスクがあります。最初に噛み合わせは多少犠牲にして見た目を整えた後、インビザラインにて噛み合わせを整えることで歯に負担の少ない咬合を確立することができました。
また裏側矯正はインビザラインに比べ虫歯や歯肉炎を起こしやすいという問題があります。装置をつけてすぐに何種類かの歯ブラシを使っていただき虫歯や歯肉炎にならないように注意しました。
上顎前突を上が裏側で下が表側のハーフリンガルで治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
前歯を後方に移動するために上下左右の小臼歯を抜歯後、奥歯が前方に移動してこないようにアンカースクリューで上顎第一大臼歯を固定しました。抜歯を伴う治療では抜歯した部分の隙間が目立ってしまう場合があります。今回は抜歯した部分に人工歯を仮付して、少しずつ削りながらスペースを閉じました。
リスク
インプラントで大臼歯を固定して前歯を後方に移動する場合、口元の突出感改善が顕著に見られるものの。前歯の移動量が大きいため、後戻りのリスクが通常より高くなります。固定式保定装置(fix型リテーナー)を装着の上、マウスピース型リテーナーを20時間以上使用していただく必要があります。
その他のリスクについて
できるだけ費用と治療期間を抑えたいというご希望により部分矯正(アライナーの数を制限)を用いることで、ご希望に沿った治療をすることができました。
谷木院長による症例解説
治療名
インビザラインでの部分矯正
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
上下の叢生、反対咬合の改善をできる限り少ない数のマウスピースで行いました。
リスク
部分矯正は噛み合わせを悪化させるリスクがあります。シミュレーションで部分矯正でも噛み合わせを悪化させることがないか確認してから治療を開始しました。
下の前歯の重なりの量が多く抜歯も検討しましたが、歯を抜かずに治療することができました。
谷木院長による症例解説
治療名
インビザラインでの叢生改善
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
下顎の歯の重なりが大きかったため歯列弓を傾斜拡大し、歯に影響がない範囲でIPRを行いました。歯肉退縮を起こすことなく叢生を改善することができました。
リスク
叢生を非抜歯で改善する場合には歯の根が顎の骨から押し出され、歯茎が下がるリスクがあります。CTで骨の幅を確認し、無理のない治療計画を作成することが必要です。
上顎の叢生量が大きかったため抜歯を伴う治療を検討しましたが、非抜歯で治療することができました。
谷木院長による症例解説
治療名
インビザラインおよびカリエールディスタライザーでの上顎叢生改善
メンテンス頻度
1ヶ月半に1回程度
治療内容
上顎の歯の重なりが大きかったため上顎大臼歯の遠心移動および歯列弓を傾斜拡大、歯に影響がない範囲でIPRを行いました。歯肉退縮を起こすことなく叢生を改善することができました。
リスク
叢生を非抜歯で改善する場合には歯根が顎骨から押し出されることにより、歯肉退縮のリスクがあります。CTで骨の幅を確認し、無理のない治療計画を作成することが必要です。今回は上顎大臼歯の遠心移動により歯肉退縮を防ぐことができました。
上下の歯の重なりが大きかったため上下左右の小臼歯を抜歯して治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
歯の重なりが大きかったため上下左右の小臼歯を抜歯し、大臼歯が前方に移動しないようにインプラントアンカー(歯科矯正用アンカースクリュー)で奥歯を固定して治療しました。上は裏側、下は表側の矯正装置を使用しています。
リスク
抜歯を伴う治療の場合には抜歯スペースに向かって歯が倒れこむ傾向があります。これをボーイングエフェクトといい、上下の歯が咬み合わなくなってしまうリスクがあります。ボーイングエフェクトを防ぐためにワイヤー調整を行い、またインプラントアンカーを使用しました。
その他のリスクについて
インビザライン(マウスピース型矯正装置・薬機法対象外)で治療させていただきました。右上の犬歯が高位だったため、顎間ゴムを併用しています。
谷木院長による症例解説
治療方法
インビザライン(マウスピース型矯正装置・薬機法対象外)で治療させていただきました。右上の犬歯が高位だったため、顎間ゴムを併用しています。
リスク
顎間ゴムを使用して歯を挺出させると下顔面高(鼻の下から顎の先までの長さ)が増加するというリスクがあります。
臼歯をマウスピース型矯正装置で覆うことにより、顎間ゴムで起こりうる下顔面高の増加(鼻の下が長くなる)副作用を抑えることができました。
その他のリスクについて
ハーフリンガル(上裏で下表)で歯科矯正用アンカースクリューを併用して治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
ハーフリンガル(上が裏、下が表)で治療させていただきました。
歯の重なりが大きかったため、抜歯をしたスペースを最大限に利用できるよう矯正用のインプラントで奥歯を固定しました。
リスク
矯正用のインプラントは脱離することがあります。その場合は打ち直しをさせていただきます。
抜歯を伴う治療は治療後に隙間が開いてしまう可能性があります。そのようなことがないようにリテーナーでしっかりと維持していただきます。
その他のリスクについて
上顎大臼歯を歯科矯正用アンカースクリューにてコントロールしました。
谷木院長による症例解説
治療方法
前歯が咬み合っていなかったため、歯並びを整えると共に、上顎大臼歯の圧下を行い前歯の上下的な重なりを大きくしました。
上は裏側、下は表側の矯正装置を、上顎の裏側に歯科矯正用アンカースクリューを使用しました。
リスク
開咬症例は治療後に前歯がまた咬み合わなくなる後戻りのリスクがあります。そのため後戻りが多い前歯の挺出のみによる治療ではなく、
後戻りが比較的少ない前歯の挺出と大臼歯の圧下の両方の歯の動きで開咬を改善するようにしています。
その他のリスクについて
矯正治療後の後戻りを上下裏側矯正で再治療して改善しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
他院での矯正治療後の後戻りを、上下裏側の矯正装置で改善しました。
リスク
矯正治療終了後数年で前歯が咬めなくなっていたため、顎間ゴムで前歯の噛み合わせを改善すると、再度後戻りしてしまうリスクがあります。
そのため今回は歯科矯正用アンカースクリューにて上顎大臼歯を後上方に移動し、前歯の咬み合わせの改善を行いました。
その他のリスクについて
口元を下げるため、上下の前歯を後方に移動しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
歯の重なりはそれ程大きくありませんでしたが、e-lineを整えるために抜歯をし、上が裏側、下が表側の矯正装置で上下前歯の後方移動を行いました。
リスク
抜歯をしてスペースを閉じる場合にはボーイングエフェクトと呼ばれる歯の傾斜が起こります。抜歯スペースに向かって前後の歯が倒れ込んでしまうと上下の歯が咬み合わなくなってしまいます。ボーイングエフェクトをワイヤーの調整と矯正用インプラントにより防ぎながら治療させていただきました。
その他のリスクについて
カリエールディスタライザーで上顎大臼歯を遠心圧下移動した症例
谷木院長による症例解説
治療方法
上顎大臼歯部の遠心移動をカリエールモーションクリアで行いました。
上顎大臼歯の遠心移動後に上は裏側、下は表側の部分矯正で治療させていただきました。
リスク
カリエールディスタライザーは顎間ゴムを長時間使えないと効果がでない装置です。
しっかりと顎間ゴムを使用していただけたので予定通りの期間で治療を終えることができました。
その他のリスクについて