重度の叢生(歯の重なり)を、裏側矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢30歳0ヶ月の患者様です。重度の叢生(歯の重なり)があるほか、犬歯低位、唇側転位もみられます。これらの症状に対し、上顎左右4番と下顎左右5番を抜歯してから上顎大臼歯を歯科矯正用アンカースクリューで固定し、上下顎ともに裏側矯正を行いました。通院は1カ月ごとにしていただきました。
リスク
重度の叢生を治療する際には、奥歯の位置を適切にコントロールしないと口元が突出する可能性があります。今回の症例では、口元を出さずに叢生を改善することができました。
下の歯茎の高さの違いと上下歯列叢生(歯の重なり)を、マウスピース矯正で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢25歳10ヶ月の患者様です。下顎前歯の歯ぐきの形態および歯並びの不揃い、上下前歯の唇側傾斜がみられます。これらの症状に対し、上下左右8番(親知らず)を抜歯した後、マウスピース矯正を行いました。今回の症例では、加速装置を併用して治療期間を短縮し、2カ月ごとに通院していただきました。短期間で下顎前歯の歯ぐきのラインを揃え、また上下の歯並びを綺麗に整列させることができました。
リスク
歯の重なりを治療するにあたり、抜歯を行わない場合には特に下の前歯の歯肉退縮(歯の周りの歯ぐきが下がって歯根が露出すること)に注意する必要があります。今回の症例では、歯肉退縮を起こさずに治療を完了することができました。
前歯の反対咬合と下顎骨の右側偏位を、左下4番抜歯を伴うハーフリンガルで治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢31歳10ヶ月の患者様です。前歯の反対咬合と下顎骨の右側偏位に対し、左下4番目の歯を抜いてスペースをつくった後、下の前歯を左後方に移動しました。上の歯は裏側に、下の歯には表側に矯正装置をつけるハーフリンガル矯正を行いました。治療後は反対咬合も改善され、噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯よりも前にくるようになりました。また、上下の歯の中心も合わせることができました。
リスク
反対咬合を改善させる過程では、前歯の干渉により、咬合性外傷(噛み合わせの力が強いことによって歯や歯周組織、顎関節などを損傷すること)を生じるリスクがあります。そのため、こちらの症例では奥歯の高さを調整することで前歯の当たりを調整しながら治療を進めました。
その他のリスクについて
八重歯をマウスピース型矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)で治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
上顎前歯をワイヤーでおおよそ並べたあと、マウスピース型矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)を使い仕上げの治療をしました。八重歯を改善するために左上大臼歯の遠心移動を行っています
リスク
左上大臼歯の遠心移動を行う際、顎間ゴムを用いるため、反作用で下顎前歯が歯肉退縮する可能性があります。クリンチェック上(治療シミュレーション)で下顎前歯歯根が唇側に移動しないよう治療計画を立てました。
その他のリスクについて
開咬を上下裏側から歯科矯正用アンカースクリューを用いて大臼歯を圧下して治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
アンカースクリューで上顎臼歯を圧下することにより開咬の改善を行いました。なるべく上顎前歯を挺出しないように治療しています。こうすることで下顔面高(鼻の下から顎の先までの距離)を短くすることができ、口の閉じ辛さも同時に改善することを目的としています。また前歯の挺出を主とした治療に比べて術後の安定も期待できます。
リスク
歯牙の圧下は歯根吸収(歯の根短くなる)リスクが通常の矯正治療に比べて高くなります。術後パノラマレントゲンで確認したところ今回のケースでは歯根吸収は認められませんでした。また開咬の治療は、後戻りで前歯の当たりが弱くなり易いという問題点もあります。今回のケースでは多少の後戻りを考慮してオーバーバイト(上下の前歯の重なり)を大きめに仕上げています。
その他のリスクについて
上顎前突を上が裏側で下が表側のハーフリンガルで治療しました。
谷木院長による症例解説
治療方法
前歯を後方に移動するために上下左右の小臼歯を抜歯後、奥歯が前方に移動してこないようにアンカースクリューで上顎第一大臼歯を固定しました。抜歯を伴う治療では抜歯した部分の隙間が目立ってしまう場合があります。今回は抜歯した部分に人工歯を仮付して、少しずつ削りながらスペースを閉じました。
リスク
インプラントで大臼歯を固定して前歯を後方に移動する場合、口元の突出感改善が顕著に見られるものの。前歯の移動量が大きいため、後戻りのリスクが通常より高くなります。固定式保定装置(fix型リテーナー)を装着の上、マウスピース型リテーナーを20時間以上使用していただく必要があります。
その他のリスクについて