Comparisonマウスピース矯正の比較
マウスピース型装置
マウスピース型装置には様々な種類があります。
全てのマウスピース型矯正装置はマウスピースを一定期間で交換して歯を動かします。
当院ではインビザラインとアソアライナーを主に使用しています。インビザラインは歯の移動量が大きい症例に、アソアライナーは移動量が比較的小さい症例に使用します。
INTRODUCTION当院採用のマウスピース矯正装置について
インビザライン
インビザラインは1度の歯型採り(スキャン)で治療終了までの全ての装置を製作することができます。
またアタッチメントと呼ばれる歯に付ける白い突起物により、歯を正確にコントロールできるので抜歯矯正など、より複雑な歯の動きに対応しています。
装置を海外で製作するため装置完成までには約1ヶ月間を要します。
アソアライナー
アソアライナーは1度の歯型採り(スキャン)で6〜12週間の治療を行い、必要に応じて追加で歯型採り(スキャン)を行います。1クールの治療が短期なので、矯正治療中に虫歯の治療をすることができます。
複雑な歯の動きには対応していないので少量の歯の移動に適しています。
歯型採りから約10日で治療を開始することができます。
ボタンと顎間ゴム
歯にゴムを引っ掛けるためのボタンを接着して歯の動きに合わせてゴムをかけます。
歯の挺出や大臼歯の遠心移動、また望ましくない歯の動きを防止するために用いることがあります。
マウスピース矯正の種類別特徴マップ
マウスピース矯正には多くの種類があります。
それぞれの装置に特徴がありますが、その特徴の解説だけではマウスピースの種類によるおおまかな違いが分かりにくいかと思います。
そこでここでは5つの項目についてマウスピース矯正装置を比較しています。
一回の歯型採りで治療終了までの装置が製作できます。
アタッチメントと呼ばれる白い突起物により歯をコントロールするのでより複雑な歯の動きに対応しています。
海外製のため、装置完成まで約1ヶ月を要します。
2〜3週間ごとに歯型を採り2〜3枚の装置を製作します。
デジタルカメラの画像を用いた専用のプログラムにより日本で製作します。
治療を早く始めたい方、矯正治療後の後戻りや歯の移動量が少ない症例に用います。
インビザラインとアソアライナーの中間に位置する装置です。
1回の歯型採りである程度の数の装置を作ることができます。
歯型をスキャン、シミュレーションを行い、3Dプリンタを利用して装置を製作します。
2〜3週間ごとに歯型を採り装置を製作します。
日本で作られるため約10日で装置が完成します。
この装置単独で歯を大きく動かすことは難しいので、矯正治療後の後戻りや歯の移動量が少ない症例に用います。
2週間ごとに歯型を採り装置を作成します。
1日あたりの装着時間が8〜10時間と短く、また短い期間で装置を新しく作るため、適用症例がある程度広いのが特徴です。
約16年の実績がある日本製の装置です。
4〜6週間ごとに歯型採りをし、アクアフレームと呼ばれる装置を製作します。
歯並びやご希望によっては通院間隔を2ヶ月以上開けることができ、他の装置に比べやや通院回数が少なくてすむのが特徴です。
3〜4週間ごとに歯型を採り装置を製作します。
3Dシミュレーションを利用した装置でありながら、一度で多くの装置を作ることはせず、あえて毎回歯型を採り新しい装置を作るという特徴があります。
マウスピースにくぼみや切れ込みなどの加工をすることにより、歯に矯正力をかける装置です。
加工や補助的に使用するゴムが目立ってしまうことがありますが、費用を抑えられるというメリットがあります。
DIFFERENCEマウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
マウスピース矯正は意図的にずれを作ったマウスピースを歯に装着することで歯を動かします。
ワイヤー矯正は装置を歯に接着し、そこにワイヤーを装着して矯正力を歯に加え、歯を動かします。
マウスピース矯正
違和感が少なく、自由に取り外すことができます
違和感が少なく、滑舌にほぼ影響しません。
ご自分で取り外すことができるので食事の際に不便がなく、歯磨きは矯正治療開始前と同じように行うことができます。
ただし、装置を取り外している時間が長くなってしまうと歯が動かないので注意が必要です。
またインビザラインは複雑な歯の移動を伴う難しい症例にも適用可能ですが、口元を下げてEラインを大きく改善するなどマウスピース単独では難しい治療もあります。
前歯にアタッチメント(歯に力をかけるための白い突起物)を必要としないマウスピース矯正では矯正治療と同時に歯のホワイトニングを行うことができ、歯並びと同時に歯の色調を整えることができます。
ワイヤー矯正
治療が難しいケースにも対応が可能です
歯に装置を接着して矯正力をかけるため、食事中や歯磨きの間にも24時間確実に歯を動かすことができます。
またマウスピース矯正のように1装置ごとの歯の移動量に制限がないので、歯が動く速度が早い傾向にあります。
マウスピース矯正と比較すると見た目は劣るものの、裏側からのワイヤー矯正では装置が見えることはほぼありません。
ただし裏側矯正では違和感と滑舌に影響が出ることがあり、慣れるまで装置にカバーが必要な場合があります。
通院頻度は約1月に1回で、インビザラインに比べると多くなる傾向にあります。
適用症は広く、抜歯を伴う治療、口元を大きく下げる治療などほぼ全てのケースに対応することができます。