マウスピース矯正(インビザライン)とは

マウスピース矯正装置は、歯を動かしたい方向へわずかに移動させた模型、またはシミュレーションからマウスピースを複数製作し、歯に装着・交換を繰り返すことで歯を動かしていきます。
この方法は従来のワイヤーを使った治療と歯を動かす仕組みが全く異なるため、特有の知識と経験を必要とします。中でもインビザライン(マウスピース型矯正装置)は光造形技術や高度なシミュレーションソフト、アタッチメントなどを使用し、より複雑で正確な歯の移動に対応することができるマウスピースです。
当院では2025年現在500人以上の患者様をインビザラインで治療させていただいています。

マウスピース矯正(インビザライン)のメリット

  • 目立たない

    透明なマウスピースなので、装着しても装置が目立たないのが特長です。

  • 取り外しが可能

    食事や歯みがきのときは取り外せるため、普段通りの生活ができます。

  • 違和感が少ない

    装置の厚みが薄く凹凸が少ないので、口内炎や装置による不快感がほとんどありません。

  • 通院回数が少なめ

    1.5〜3か月に1回の通院で済むことが多く、忙しい方にも続けやすい治療法です。

  • 3Dシミュレーションで治療の過程がわかる

    治療前に歯がどのように動いていくかを画像で確認することでき、治療途中も歯の動きがどの段階かが分かる。

マウスピース矯正(インビザライン)のデメリット

  • 1日20時間以上の装着が必要

    マウスピースを決められた時間以上装着しないと、計画通りに歯が動かず、治療が長引くことがあります。

  • 症例によっては適応できない場合がある

    重度の不正咬合や骨格的な問題がある場合は、ワイヤー矯正が適している場合があります。

当院のマウスピース矯正(インビザライン)の特徴

1 診断、治療計画について

STEP1. セファロ分析

セファロ分析

正常咬合の日本人女性の平均値と比較することで不正咬合の原因を調べます。
そして歯に負担の少ない治療のゴール設定を行います。

STEP2. ボルトン分析

ボルトン分析

上下の歯の大きさのバランスをデジタルデータから計測します。
分析結果から必要に応じて歯の幅を調整します。

STEP3. CT

CT

顎骨の厚みを計測することで、歯が骨の中から出てしまわないように配列します。
また矯正用インプラントが必要となる場合には埋入部位の骨幅を計測します。

STEP4. デジタルシミュレーション

デジタルシミュレーション

治療後の歯並びをシミュレーション上で再現します。
治療のゴール設定を確認すると共にと仕上がりのイメージを患者様と共有します。

2 クリンチェック

クリンチェックはインビザライン(薬機法対象外)独自のシミュレーションソフトの名称です。このソフトでを使用して歯を動かす順序やタイミング、部位を適切に設定することによって歯を目標の位置まで最短経路で動かします。当院では毎回シミュレーションと実際の歯の動きにずれがないかを確認し、ずれが生じている場合には無理に治療を進めず、無料で再スキャンを行い新しい装置を作成しています。

3 アウトカムシミュレーション

アウトカムシミュレーションとは治療後の歯並びをすぐに作成する簡易シミュレーションのことです。当院での初診コンサルテーションではこのアウトカムシミュレーションを行って治療説明をしていますので、言葉だけでは分かりにくかった治療後の歯並びを分かりやすいビジュアルでお伝えすることができるようになりました。

クリンチェックとアウトカムシミュレーション詳細

4 ワイヤー矯正との併用

ワイヤーとマウスピースそれぞれの長所を活かして、より確実で快適な矯正治療を行います。
インビザライン(マウスピース矯正)は、目立たず快適な治療法として多くの患者様に選ばれていますが、症例によっては単独での適用が難しい場合もあります。
そのような場合に有効なのが、「ワイヤー矯正」と「インビザライン」を併用する治療方法です。
例えばマウスピースでは難しい捻転小臼歯の回転をワイヤー矯正で部分的に治療し、その後インビザラインで仕上げていくといった、効率的な治療が可能になります。

なぜ併用するのか?

ワイヤー矯正 → 大まかな歯の移動、回転、垂直方向の移動(挺出・圧下)などが比較的得意
インビザライン → 細かい動き、治療終盤の仕上げや保定移行に優れている

併用治療のメリット

  • 治療効果と快適さの両立

    短期間のワイヤー矯正で確実に歯を動かし、インビザラインで審美性・快適性も確保できます。

  • 難しい症例にも対応可能

    マウスピース単独では難しい症例にも、ワイヤー併用で柔軟に対応できます。

  • 治療期間の短縮につながる

    効率よく歯を動かせるため、結果として治療期間が短縮されます。

補助装置

1 顎間ゴム

顎間ゴムとは?

矯正治療中に上下の歯の装置に小さな輪ゴムをかけて使う補助的な装置です。
目的は、歯を前後・左右・上下に動かして、上下歯列の歯並びだけでなく、上下顎の咬合を整えるために使用します。
ワイヤーやマウスピースだけでは動かしづらい方向への力をかけることができ、より緊密な咬合獲得に欠かせない工程です。

どんなときに使うの?

  • 上下の歯の前後的なズレを改善したいとき
  • 奥歯をしっかりと噛み合わせたいとき
  • 上下の中心を合わせたいとき
  • マウスピース矯正(インビザライン)で奥歯を後方に移動したいとき

装着時間について

顎間ゴムは、指定された時間きちんと使うことが非常に重要です。
1日20時間以上の装着をお願いしています。(食事と歯みがきのとき以外)
装着時間が短かったり、忘れてしまう日が多いと、治療が計画通りに進まず、治療期間が長引いたり、最終的な咬み合わせが不十分になる可能性があります。

2 アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリュー(TAD:Temporary Anchorage Device)は、矯正治療中に顎の骨に一時的に埋入する小さなネジ型の装置です。
歯を動かすためには「固定源(アンカー)」が必要です。従来は奥歯やヘッドギアを固定源としていました。アンカースクリューを使うことで、より確実に動かしたい方向へ歯を動かすことが可能になります。

特徴とメリット

  • 歯を効率よく動かせる

    従来の方法では難しかった歯の移動も、短期間かつ正確に行えるようになります。

  • 抜歯の回避につながることも

    奥歯を後方に動かすことで、非抜歯治療や部分矯正などの選択肢が広がります。

  • 目立たずコンパクト

    スクリューは非常に小さく、口の中でも目立ちにくい位置に埋入されます。

3 オーソパルス

オーソパルス

オーソパルスは歯の動きを促進したり、歯が動く際の痛みを除去したりするための機器です。
3300以上の論文でその効果が検証されていますが日本ではまだ薬事の認可外の機器となります

設備

1 iTero

iTero

従来のシリコン印象材(粘土状のゴム様材料)での歯型は息苦しさがあり、患者様には大変な負担をかけてしまっていました。光学スキャナを使っての歯型採りはペン型のカメラで口の中を撮影するだけなので比較的簡単に歯型を採ることができます。
また従来の方法では歯と歯の間の材料がちぎれてしまったり、歯から材料を撤去する力で印象材が変形してしまったりすることがありましたが、スキャナではこれらの問題がないためより精密に歯型を採ることができます。スキャンデータから作られる装置は歯にぴったりと適合するため、歯をより正確にコントロールすることができるようになりました。当院ではこのi-Teroを2台導入しています。

2 3DCT

安全で正確な治療のために、立体的な情報を得ることが不可欠です
矯正治療では、歯を動かすだけでなく、「顎骨の厚み」「歯根の位置と長さ」「埋伏歯の有無」など、見えない部分の情報が治療の精度と安全性を大きく左右します。
これらを正確に把握するために行うのが、CT撮影です。
従来のレントゲンでは把握しきれなかった立体的な構造を確認するために矯正診断に欠かせない情報となっています。

治療の流れ

  • コンサル風景

    1. 初診コンサルテーション

    ご希望をお伺いして考えられうる治療方法をご説明します。
  • レントゲン

    2. 精密検査

    レントゲンなどの詳しい資料から治療方針を決定します。
  • 契約

    3. 診断契約

    詳しい治療方法や費用、期間などをご説明させていただき、ご納得いただければ契約の手続きを行います。
  • インビザラインの製作開始

    4. インビザラインの製作開始

    治療シミュレーションを作成します。何度か修正を行う必要があるため、完成まで1ヶ月から2ヶ月のお時間を頂きます。
  • マウスピース

    5. インビザライン1回目セット

    当院ではまず1枚目のマウスピースを2週間ご使用いただき、装置に慣れていただきます。
  • 模型

    6. インビザライン2回目

    歯にアタッチメントを付けたり、IPRを行なったりする処置を開始し、本格的に歯を動かしていきます。

インビザラインの治療例

上顎左右2番矮小歯、下顎前歯叢生のインビザライン(マウスピース型矯正装置)での治療

上顎左右2番が矮小歯で、下顎の前歯に叢生、歯肉退縮がある患者様をマウスピース矯正で治療しました。

治療期間:1年1ヶ月

院長 谷木俊夫

谷木院長による症例解説

治療方法

初診時年齢32歳6カ月の患者様です。上顎左右の前から2番目の歯が基準より著しく小さく(矮小歯)、下顎の前歯に叢生および歯肉退縮がみられます。これらの症状に対し、左下1番を抜歯し、マウスピース矯正を行いました。上顎の2番が矮小歯であることを踏まえ、下顎の前歯を1本少なくすることで上顎の歯の中心を下顎の前歯3本の中心に合わせることが狙いです。これらの治療により、上下の前歯の噛み合わせを整えることができました。通院は1ヶ月ごとにしていただきました。

 

リスク

下顎の前歯の抜歯を行うと、その部位にブラックトライアングル(歯と歯の隙間と歯ぐきに囲まれた部分)ができやすくなります。今回の症例では、IRP(歯と歯の間を削る処置)と歯根を舌側に移動させることでブラックトライアングルをある程度小さくできました。また、上顎2番を補綴治療で大きくする方法も検討しましたが、口元が出るデメリットがあるため、本症例では下顎の前歯を抜歯することで口元をキープすることを優先した治療を行いました。

費用

治療費は総額97万2千円でした。

開咬(オープンバイト)、下顎空隙歯列、反対咬合(受け口)、下顎骨左方偏位のマウスピース矯正での治療

開咬(オープンバイト)、下顎空隙歯列、反対咬合、下顎骨左方偏位を、マウスピース矯正で治療しました。

治療期間:11ヶ月

院長 谷木俊夫

谷木院長による症例解説

治療方法

初診時年齢16歳0ヶ月の患者様です。開咬(オープンバイト)、下顎空隙歯列、反対咬合、下顎骨左方偏位がみられます。これらの症状に対し、加速装置を併用したマウスピース矯正を行いました。前歯の空隙や左方向への偏位が解消されたことで上下の歯の中心は一致し、前歯がしっかりと咬み合いました。通院は2カ月ごとにしていただきました。

 

リスク

開咬(オープンバイト)は、矯正治療後に後戻りで前歯が咬みあわなくなるリスクが高いことから、前歯を裏側から針金で固定して保定を行いました。

費用

治療費は総額110万円でした。 

インビザラインの短期間矯正

できる限り費用と期間を減らすことに注力して治療しました。結果的に部分矯正の範囲で8ヶ月で治療を終えることができました。

ISさん(31)

治療期間:8ヶ月

院長 谷木俊夫

谷木院長による症例解説

治療名

正中補正と叢生改善

メンテナンス頻度

1ヶ月半に1回程度

治療内容

右上大臼歯と左下大臼歯の遠心移動(後方への移動)を行い、上下の中心を合わせました。

リスク

後戻りにより、治療後に再び上下の中心がずれてくるリスクがあります。できる限り遠心移動量が少なくなるようにIPRを調整しました。
歯の動きを小さくして後戻りのリスクを減らしています。

費用

費用は総額で715,000円でした。

インビザラインに関するよくある質問

マウスピース型矯正装置は1日何時間くらい使用すればいいですか?

インビザライン(薬機法対象外)は1日20時間以上のご使用を推奨しています。できれば食事と歯磨き以外全ての時間装着してください。

マウスピースを付けるだけで歯は動きますか?また仕上がりはどうですか?

マウスピースと歯との間にずれを作ることで歯が動きます。材料や歯の移動法の進歩により、適切に使用すれば仕上がりも良好です。

治療期間はどのくらいかかりますか?

ワイヤー矯正に比べて治療期間は長い傾向にあります。ただし補助的な装置の併用で治療期間を大幅に短縮できる場合もあります。

痛みはありますか?

インビザライン(薬機法対象外)はワイヤーでの治療に比べ痛みが少ないと言われています。口内炎もできにくいので痛みが少ない治療となっています。

インビザラインの装着中に飲食はできますか?

頻繁に外すと治療が遅れるため、柔らかい食べ物や糖分を含まない飲み物は付けたままでも大丈夫です。その後はしっかり歯磨きをお願いします。

インビザラインは使用を続けても透明なままですか?

次第に黄ばみがでてきます。ただし2週間以内に新しい装置に交換して頂きますし、専用の洗浄剤がございますのでご安心ください。

マウスピース型矯正装置は厚みが0.5mmと聞きましたが違和感はないですか?

ワイヤー矯正装置に比べると違和感はかなり少ないです。もし多少違和感があったとしても次第に慣れてきます。

どうしても装置を外したい日程があるのですが治療に影響はありませんか?

記念日などの大切な日には装置を外していただいても結構です。その後はなるべく長い時間ご使用をお願いします。

部分矯正もできますか?

インビザラインは、部分的な治療も可能です。費用や期間をできるだけ抑えたい方はご相談ください。費用は35万円(税別)〜、期間は半年〜となっています。

薬機法対象外とはどういう意味でしょうか?

海外製カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、日本国薬事法上の医療機器として認証・承認を得ていない装置で、また日本国歯科技工士法上の矯正装置に該当しない装置です。この装置以外の、日本国で承認を得ている医療機器や矯正装置を用いる治療法があります。

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COUNSELING

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裏側・マウスピース歯列矯正の初診と検査の予約

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医療法人梅田リンガル 矯正歯科医院 大阪オルソ

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