深い噛み合わせ、上顎大臼歯の著しい前方位の上下裏側矯正治療
ディープバイトおよび、大臼歯関係フルクラス2の患者様を、非抜歯で上下裏側矯正で治療しました。
治療期間:2年0カ月

谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢21歳2か月の患者様です。ディープバイト(深い噛み合わせ、過蓋咬合)のほか、上顎の奥歯が下顎の奥歯より手前に位置する「大臼歯関係フルクラス2」の状態です。これらの症状に対し、歯科矯正用アンカースクリューでの上顎大臼歯遠心移動を伴う上下裏側からのワイヤー矯正を行うことで、ディープバイトと上下大臼歯の前後的なずれを改善することができました。
リスク
本症例のように、上顎大臼歯の移動量が大きい場合は、治療期間の延長、不十分な遠心移動に伴う不正咬合の残存などのリスクがあります。今回の治療では、CTにて上顎7番遠心の骨量を十分に確認してから治療を進めました。また、一般的に上顎の大臼歯の前後的なズレが小臼歯1本分程度ある場合には、左右小臼歯の抜歯が第一選択となります。しかし、患者様の強いご希望により非抜歯での治療を行いました。
費用
治療費は総額157万6千8百円でした。