上顎左右2番先天欠損・下顎叢生の治療(ハーフリンガル矯正)
治療方法
上顎左右2番が先天的に欠損しており、下顎前歯に叢生(重なり)が認められました。
下顎の小臼歯2本を抜歯し、上下の歯の本数を揃えたうえで歯列のバランスを整えました。
治療は上顎裏側・下顎表側のハーフリンガル矯正で行い、審美面にも配慮しながら治療を進めました。
治療期間:1年4ヵ月

谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢27歳10ヵ月の患者様です。上顎前歯の隙間と下の前歯の重なりが気になるとのことでご来院されました。
上顎左右2番が先天的に欠損していたため、下顎の小臼歯2本を抜歯して上下の歯の本数を揃えました。
臼歯部の噛み合わせは良好だったため、顎間ゴムを使用しながら臼歯の関係を保ちつつ歯列を整えました。
通院は1ヵ月ごとに行っていただきました。
上顎のスペースクローズと下顎前歯の叢生改善を行うことができ、バランスの取れた歯列に仕上がりました。
見た目の印象も自然で、口元全体がすっきりとした印象になりました。
リスク
歯牙の先天性欠損症例では、欠損部によって上下の歯の幅のバランスが合わなくなることがあります。本症例では、ボルトン分析により歯の幅を計測し、必要に応じてIPR(歯と歯の間を安全な範囲で削る処置)を行い、歯列の幅を調整しました。
これにより、咬合のバランスを保ちながら自然な噛み合わせを実現しています。
費用
治療費は総額132万円(税込) でした