「歯並びは綺麗になったけど、口元が引っ込まない」を防ぐには?Eラインと鼻唇角(ナソラビアルアングル)の重要性

こんにちは。大阪市北区の医療法人梅田リンガル矯正歯科医院 大阪オルソです。
当院は、女性専門の裏側矯正(舌側矯正)とマウスピース矯正の専門医院として、患者様が安心して美しく歯並びを整えられるよう、専門的なサポートを提供しています。
目次
はじめに:「口ゴボ」を治したいという患者様の声
当院には、歯並びのガタつき(叢生)を治したいというご相談と同じくらい、あるいはそれ以上に、「口元の突出感(口ゴボ)を治して、横顔美人になりたい」というご希望を持って来院される患者様が多くいらっしゃいます。
矯正治療を検討されている方の中には、インターネットで「矯正 失敗」「口元 下がらない」といったキーワードを目にして、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
「せっかく矯正をして歯並びは真っ直ぐになったのに、口元が出っ張ったままで満足できない」
「なんとなく口元がモッサリした印象が残ってしまった」
実は、これらは矯正治療において起こり得ることです。なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
それは、「歯並び」だけを見て、「お顔全体のバランス」を見ていないことが原因であることが多いのです。
今回は、私たち大阪オルソが最も重視している、横顔の美しさの指標「Eライン」と「鼻唇角(ナソラビアルアングル)」について、そして「後悔しない大人の矯正」のために必要な視点についてお話しします。
1. 「歯が並ぶこと」と「美しくなること」は違います
矯正治療の本来の目的は、もちろん「正しい噛み合わせ」と「綺麗な歯列」を作ることです。しかし、特に大人の女性の矯正治療においては、それだけではゴールとは言えません。
例えば、狭い顎の中に無理やり歯を綺麗に並べようとすると、どうなるでしょうか?
スペースがないところに歯を並べるわけですから、並んだ歯は前方へと押し出されてしまいます。
その結果「歯並びはガタつきがなくなり綺麗になったけれど、以前よりも口元が前に出てしまい、口が閉じにくくなった(唇が閉じにくい)」という現象が起きてしまうのです。
これでは、本当の意味で美しくなったとは言えません。
そこで重要になるのが、客観的な数値に基づいた「横顔の分析」です。
2. 横顔美人を決める2つの指標

当院では、治療計画を立てる際、必ずセファログラム(頭部X線規格写真)を用いた精密検査を行い、以下の2つの指標を重視して診断を行います。
2-1. Eライン(エステティックライン)
これはご存知の方も多いかもしれません。鼻の先端と顎(あご)の先端を結んだ線のことです。
一般的に、このEラインよりも唇が少し内側にある、あるいはラインに触れるくらいが美しい横顔とされています。
日本人は欧米人に比べて鼻が低くオトガイ(顎の先端)が滑らかな形状をしている傾向にあるため、無理にEラインの内側に唇を入れすぎると、かえって寂しい印象(老けた印象)になることもあります。
お一人おひとりの鼻の高さや顎の形成に合わせて、最適なバランスをご提案することが重要です。
2-2. 鼻唇角(ナソラビアルアングル)
こちらが今回、特に強調したいポイントです。
鼻唇角とは、「鼻の底(鼻の下)」と「上唇」がなす角度のことです。
この角度が鋭角(90度以下)だと、上唇がツンとめくれ上がっているように見え、口元が突出している印象を与えます。
逆に、この角度が95度〜110度程度に改善されると、鼻筋がスッと通って見え、洗練された知的な印象の横顔になります。
「歯並びはいいのに、なんとなく口元が野暮ったい」と感じる場合、このナソラビアルアングルが改善されていないケースが非常に多いのです。
当院では、単に歯を引っ込めるだけでなく、この鼻唇角を理想的な角度に整えることをゴールに設定しています。
3. 「抜歯」は本当に悪なのか?
「健康な歯を抜くのは怖い」
「できれば非抜歯で治したい」
そう思われるのは当然のことです。
私たちも、抜かずに理想のゴールに辿り着けるのであれば、非抜歯を選択します。
しかし、先ほどお伝えした「Eライン」や「鼻唇角」を美しく整えるために、どうしても歯を動かすための「スペース」が必要な場合があります。
もし、口元が突出している骨格の方が、無理に非抜歯で治療を進めてしまうと、口元がさらに前に出てしまい、Eラインや鼻唇角が悪化してしまうリスクがあるのです。
逆に、適切な診断のもとで抜歯を行い、前歯をしっかりと後ろに下げることで、劇的に横顔の印象が変わることもあります。
大切なのは、「抜くか・抜かないか」を最初から決めることではなく、「あなたがなりたい理想の横顔になるためには、どちらが最適か」を、専門医の視点でシミュレーションすることです。
4. 裏側矯正(リンガル矯正)が選ばれる理由

当院が得意とする「裏側矯正」は、実は「前歯を後ろに下げる」動きが非常に得意な装置です。
歯の裏側に装置をつける構造上、前歯を内側に引き込む力が働きやすく、口元の突出感を改善するのに非常に適しています。
また、歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を併用することで、外科手術を検討するレベルの突出感であっても、矯正治療単独で驚くほど改善できるケースも増えています。
5. まとめ:一生モノの「横顔」を手に入れるために

矯正治療は、人生で何度も行うものではありません。
だからこそ、「終わった後に後悔する」ことのないよう慎重に検討したい治療ですよね。
「私の口元は、矯正でどれくらい変わるの?」
「抜歯をした場合と、しなかった場合の違いを知りたい」
そのようにお考えの方は、ぜひ一度、大阪オルソの初診コンサルテーションにお越しください。
当院では、iTero(口腔内スキャナー)を用いたシミュレーションを行い、治療後のイメージを視覚的にご確認いただくことができます。
女性専門クリニックならではの安心感
当院は女性専門・完全個室のクリニックですので、
- 「口元のコンプレックスを男性医師には話しにくい」
- 「もっと美容的な観点で相談したい」
という患者様にも、安心して本音をお話しいただける環境を整えています。
ヨーロッパ舌側矯正歯科学会認定医・専門医としての技術と、女性の美しさに寄り添う視点で、あなたの「理想の横顔」を一緒にデザインいたします。
矯正治療をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
JR大阪駅直結、イノゲート大阪12階でお待ちしております。