裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとよばれる矯正装置をつけ、そこにワイヤーを通して圧をかけることで歯を動かしていく矯正治療方法です。この記事では、裏側矯正での治療期間中にホワイトニング治療も同時に行うことができるのか、さらにホワイトニング治療の特徴や注意点、適切なタイミングについても 詳しくご紹介します。
目次
裏側矯正とホワイトニングは同時にできる?
口元の美しさを追求するために、歯並びを整えながらホワイトニングで歯の白さも手に入れたい、とお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。脱マスクに向けてホワイトニングをご希望なさる方もとても増えています。
裏側矯正は、条件にあえば治療期間中にホワイトニングの治療をすることも可能です。ただし、いつでも好きなときにできるというわけではなく、適切なタイミングや注意事項はあります。これらについては後の項目でご紹介していきます。
ホワイトニングの種類とその特徴
ホワイトニング治療は、大きく分けて3つあります。歯科医院で行うオフィスホワイトニング、ご自宅で行うホームホワイトニング、両方を並行して行うデュアルホワイトニングです。
裏側矯正と同時にできるホワイトニングとは
裏側矯正の治療中にできるホワイトニングは、オフィスホワイトニングのみになります。ただし、裏側矯正であってもハーフリンガル矯正では下顎の歯の表側に装置がついているため、オフィスホワイトニングの施術はできません。
オフィスホワイトニングの特徴
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯を白くするために行われる治療です。過酸化水素という薬剤を使用しますが、自宅で行うホームホワイトニングに比べて薬剤の濃度が高いため即効性があり、1度の施術でも白くなる効果を実感していただけます。効果には個人差がありますが、おおむね3~5回程度通院していただくと、理想の白さに近づけるといわれています。歯科医師もしくは歯科衛生士が施術を行うため色ムラなどの心配もなく、施術中に薬剤がしみる場合もすぐに対応できます。
裏側矯正とホワイトニングを同時に行う場合の注意点
裏側矯正とホワイトニングを同時に行う場合の注意点として、以下の2つのことが挙げられます。
矯正初期には同時施術はできない
矯正初期はまだ歯がほとんど動いていないため、ホワイトニングの薬剤を塗っても均一に行き渡らせることができません。特に、歯が重なっている箇所は、後々歯並びが整ってきたときにホワイトニングされている部分とされていない部分の差が明確になりムラとなってしまいます。
薬剤のしみや痛みが強く出ることがある
歯列矯正で歯に力をかけていることにより、通常よりもホワイトニング薬剤による痛みを強く感じてしまう可能性もあります。しみる症状が治まらない場合は、知覚過敏用の薬を塗布して様子をみるなどして対処します。
ホワイトニングを行うタイミング
では、裏側矯正とホワイトニングを同時に行いたい場合は、どのタイミングで行うのが良いのでしょうか?
物理的にはいつでも可能
裏側矯正(フルリンガル)では歯の表側には装置がついていないため、歯の表面にホワイトニングの薬剤を塗布することを妨げません。そのため、物理的にはいつでもホワイトニングの治療が可能です。
ベストタイミングは保定期間
ホワイトニングの効果を最大限引き出すためには、保定期間に行うのがベストです。歯の移動が完了している保定期間であれば、色ムラになることもなく、痛みを強く感じるリスクも低くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?裏側矯正で歯並びを整えつつ歯も白くしていくことで、理想の口元を手に入れたいですね。成人式や結婚式などのイベントに合わせて治療を進めたい場合は、早めに担当医と相談し、治療時期を逆算しながら計画を立てていきましょう。
もし不安なことやご不明な点がありましたら、当院にお気軽にご相談ください。