当院が採用しているセファロ分析ソフト
当院では専用の分析ソフトを用いてセファロ分析を行なっています。
セファロ分析については矯正専門医院ではセファロ分析を行なっていますや矯正歯科で検査を行うことになった方必読?頭部X線規格写真とはをご参照下さい。
専門医院や大学病院では一般的に「Win Ceph」か「Cephalometorics AtoZ」というソフトを使用して頭部X線規格写真の解析を行なっています。どちらも高機能なソフトですが当院ではMacに対応している「Cephalometorics AtoZ」を採用しています。
今回はこのセファロ分析ソフトを用いて診断の際にご提示させていただく資料について簡単に解説します。
ポリゴン表
セファロ分析からわかる角度や長さをグラフにすることで、どの計測値が平均値から逸脱しているかが一目で分かります。
太線の枠内に計測値が収まっている場合は標準値と判断します。
このポリゴン表は基準平面や計測項目の違いにより、いくつか種類がありますが、主に線分析と角度分析に大別されます。
線分析とは
様々な部位の骨の長さを計測します。各部位の長さを計測することで、顔面頭蓋の種々の大きさを評価します。
角度分析とは
フランクフルト平面(眼窩下縁と外耳道上縁を結ぶ線)などの基準平面に対する歯や骨の角度を計測します。
プロフィログラム
デフォルメされた平均値の図と重ね合わせをします。
数値やグラフだけではなく、視覚的に骨の大きさや角度の平均値からのずれを見て取ることができます。
CDS分析
デフォルメされた平均値の図と重ね合わせをします。
プロフィログラムとの大きな違いは軟組織(鼻や唇)の形態も評価することができます。
軟組織の変化シミュレーション
セファロメトリックスAtoZでは歯の移動に伴う唇の変化のシミュレーションを行うことができます。
例えば前歯を後方に移動した場合の横顔の口元の変化をシミュレーションすることができます。
まとめ
当院では以上のような分析を部分矯正の患者様も含め、全ての患者様で行なっています。
セファロ分析ソフトを使用することで、このような様々な分析結果を効率的に出すことができ、また見やすい資料として患者様にお渡しすることができます。
精密検査の結果を丁寧に解析し、それぞれの患者様の不正咬合の原因に応じた治療計画を立案できるように努めています。