上顎前歯捻転の治療(ハーフリンガル矯正)
上顎左右8番を抜歯し、アンカースクリューで上顎大臼歯を後方に移動。
前歯を配列するためのスペースを確保し、上顎前歯のねじれと突出感を改善しました。
治療は上顎裏側・下顎表側のハーフリンガル矯正で行い、装置の見た目にも配慮しながら歯並びを整えています。
治療期間:1年5ヵ月

谷木院長による症例解説
治療方法
初診時年齢27歳6ヵ月の患者様です。前歯のねじれと突出感が気になるとのことでご来院されました。
上顎前歯の捻転の原因は、上顎臼歯の近心位にありました。
そのため、上顎左右8番を抜歯後、アンカースクリューを用いて上顎大臼歯を後方に移動し、前歯を配列するためのスペースを作りました。
治療は上顎を裏側矯正、下顎を表側矯正としたハーフリンガルで行い、見た目にも配慮しています。
通院は1ヵ月ごとに行っていただきました。
良好な臼歯関係を確立し、上顎前歯の捻転と突出感を改善することができました。
歯列全体の調和が整い、自然で美しい口元に仕上がりました。
リスク
叢生を伴う非抜歯の治療は、口元の突出感を惹起するリスクがあります。本症例では、前歯が前方に移動しないように上顎大臼歯を後方に移動し、上顎前歯を配列するスペースを作ることでリスクを最小限に抑えています。
費用
治療費は総額143万円(税込) でした。