一般的な原因
知覚過敏は一般的にエナメル質の摩耗や歯肉退縮が原因で起こります。
これらは歯ぎしりや過度、または不適切なブラッシング、または加齢変化によるものがほとんどです。
矯正治療特有の原因
歯並びの治療では一般的な原因とは異なる機序で知覚過敏の症状が起こることがあります。多くの場合矯正治療中の知覚過敏は治療開始直後に起こることが多く、一般的な理由では説明がつかない場合があります。
歯列矯正では初期段階で歯が大きく動くので、治療前に歯茎や隣の歯によって隠れていた歯面が急激に露出することで歯の刺激となり知覚過敏が起こることがあります。
対処法
知覚過敏の対処法については、象牙細管を塞ぐ専用の薬剤や、知覚過敏用の歯磨剤を使用することで通常1〜2週間程度で症状は治ります。これらの薬剤で効果がない場合には歯根面が露出した場所をマニキュアのような薬剤でコーティングしたり、虫歯の治療で使用する詰め物を露出根面に充填したりして歯に刺激が伝わらないように処置をします。
新しい歯磨剤
2018年末に知覚過敏用の新しい歯磨剤が発売されました。
ドラッグストアで販売されている知覚過敏用の歯磨剤には「硝酸カリウム」という成分が含まれています。新しい歯磨剤には硝酸カリウムに加えて「乳酸アルミニウム」という成分が含まれるため、
より知覚過敏を軽減する作用があります。