院長ブログ

歯列矯正はやめたほうがいい?失敗・後悔した事例を踏まえて対策法を解説

手でストップする女性

歯並びや咬み合わせを改善するために、大人になってからでも歯列矯正を検討している方が増えています。歯列矯正は、機能的・健康的な歯並びへ改善させるだけでなく、美しくきれいな口元も手に入るようになりました。

 

しかし一方で、「歯列矯正に失敗した」「大人の矯正はやめたほうがいい」といった口コミを耳にすることもありますよね。歯列矯正を検討しているのに、このような口コミや噂を聞くと不安になるものです。

 

今回は、歯列矯正はやめたほうがいいのかという疑問について、失敗・後悔した事例を参考に解説します。対策法も紹介するので、歯列矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

「歯列矯正はやめたほうがいい」という意見がある

診察する女医と患者

歯列矯正は、矯正専用のレントゲン写真や精密検査を行い、歯科医の診断のもとで治療を進めていきます。しかし、不適切な矯正装置で歯列矯正を受けたり、歯列矯正のデメリットをきちんと理解しないまま治療を受けたりした人が後悔して「矯正はやめておいたほうがいい」と発言するケースがあるようです。

 

歯列矯正は、今ある位置から歯を動かすため、リスクが伴わないわけではありません。しかし危険な治療ではなく、医師の指示をよく守り正しい方法で治療を進めていけば、たくさんのメリットが得られます。

 

「歯列矯正はやめたほうがいい」といわれる5つの理由

歯を気にする女性

歯列矯正は今ではポピュラーな歯科治療ですが、なぜ「歯列矯正はやめたほうがいい」といわれるのでしょうか。

 

ここでは、歯列矯正はやめたほうがいいといわれている5つの理由を解説します。

 

➀治療期間が長い

歯列矯正は、とても時間がかかる歯科治療です。症例にもよりますが一般的な治療期間は約2~3年ほどかかり、さらに後戻りを防ぐ保定に約2年かかります。

 

また最初は順調に通っていても、途中で通院が辛くなる方も珍しくありません。調整の先延ばしや自己判断による休止をすると、その分治療費がかさんでしまう可能性もあります。

 

たくさんの時間とお金がかかる矯正治療をスムーズに終わらせるためにも、最後までしっかりと通うようにしましょう。万が一、休止を希望するよう場合でも、医師に相談すれば適切な処置をしてくれるでしょう。

 

➁治療効果が実感できない

せっかく歯列矯正を行ったのに、適用する矯正方法によっては効果が薄いと感じることがあります。

 

中でも、取り外し可能なマウスピース矯正では自由に取り外しができる反面、自己管理を怠ると効果が実感できなくなる可能性が高まります。マウスピース矯正で十分な矯正力をかけるには、段階的にマウスピースを交換して、決められた時間内は装着することが必須条件です。

 

決められた時間や使用方法を守れないと、歯に十分な矯正力がかからず、結果として「治療効果がなかった」と感じることがあるようです。歯列矯正で最大の効果を感じるためにも、医師の指示をよく守り、違和感を覚えるようであればすぐに相談するようにしましょう。

 

➂虫歯や歯周病になってしまう

歯磨きをしながら歯を痛める女性

歯列矯正中は、口内に装置が付いたままなので、虫歯や歯周病になってしまうことがあります。固定式のワイヤー矯正では、装置に食べ物がつまりやすく、ブラッシングもしづらくなるためどうしても虫歯リスクが高くなります。

 

また、マウスピース矯正の場合では食事を終えてマウスピースを装着する前に、十分なブラッシングができていなかったりそのまま装着したりすることで、虫歯になる原因を作ってしまいます。

 

食べかすや磨き残しが溜まっていくと、歯周病を進行させる歯石に変わることもあります。矯正治療中は、どうしても自宅だけでのケアが難しいため、定期的に歯科でクリーニングを受けましょう。医院で受けたブラッシング指導などをしっかり実践し、口内環境に気を配れば過度な心配はいりません。

 

➃歯茎が出てきてしまう

歯列矯正を行うと、稀に「ガミースマイル」のようになってしまう方がいます。ガミースマイルとは、ニコッと笑ったときに上の歯茎が目立つ状態のことをいいます。

 

ガミースマイルの原因はさまざまですが、歯並びが原因になるケースもあります。歯列矯正を行うことによって歯の位置が変わるため、これまであまり見えていなかった歯茎が目立つようになることが考えられます。

 

また、歯の長さが元々短い方は、矯正後にガミースマイルのように見えることもあるでしょう。心配な方は、現在の歯並びを矯正するとガミースマイルになる可能性はあるのか、事前に医師に確認しておきましょう。

 

➄話しにくいこともある

マグカップを手に悩む女性

矯正治療中は、口の中に装置が入ったままなので、これまでのようにうまく発音できないことがあります。歯の表側に装置を付けていると発音にそれほど大きな問題は出ませんが、マウスピース矯正や裏側に付ける装置はサ行・タ行の発音がしにくい場合があります。

 

特に装置を付け始めの頃は舌の動かし方や唇・頬の違和感に慣れず、ストレスを感じやすいでしょう。しかし、感じ方に個人差はあるものの、1~2週間ほどで慣れてくるケースがほとんどです。

 

まったく違和感のない状態で歯列矯正を進めることは難しいので、しっかりと効果を実感するためにも慣れるまでは少しばかり辛抱する必要があります。

 

➅ほうれい線が濃くなることがある

歯列矯正で歯並びを整えると「ほうれい線が濃くなる」といった噂を耳にしたことのある方も多いでしょう。女性であれば、マイナスなイメージになるほうれい線を濃くしたくないですよね。

 

しかし、適切な歯列矯正でほうれい線が濃くなることはあまり考えられません。強いていうのであれば、抜歯を伴う歯列矯正ではこれまでの位置から口元が後退するので、ほうれい線が目立つようになるケースがあります。

 

適切な診断のもとで抜歯をすれば、すべての方のほうれい線が濃くなるわけではないでしょう。心配であれば、抜歯をしない矯正法が可能か医師に相談してみましょう。

 

➆痛みを感じることがある

鏡の前で口を気にする女性

歯列矯正では、毎月の調整を行ったあとに痛みを感じることがあります。矯正治療では1か月に1ミリほど歯を動かし、歯並びを整えていきます。

 

歯を動かしている間、歯の周辺にある顎の骨が吸収と再生を繰り返しています。毎月の調整で歯に力を加えるため、人によっては強い痛みを感じることもあるでしょう。しかし矯正中に出る歯の痛みはさほどではなく、1~2日をピークに徐々に収まっていきます。

 

また、痛みの中には矯正装置が唇や頬にあたって痛い場合もあるでしょう。このような場合は、耐えても痛みが増すだけですので、医院へ連絡しましょう。装置をカバーするワックスなどを付けて患部が悪化しないよう処置してくれます。

 

歯列矯正で失敗・後悔しないための対策

歯ブラシを片手に微笑む女性

歯列矯正を行ったあとに「思っていた歯並びにならなかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔したくないですよね。

 

ここでは、歯列矯正で失敗・後悔しないための対策をご紹介します。

 

デメリットやリスクも理解した上で治療を始める

歯列矯正だけに限らず、どんな治療にもデメリットやリスクが存在します。また症例や適用する装置によってデメリットやリスクになる点も異なるため、治療前にしっかりと説明を受けて納得した上で、治療を始めるようにしましょう。

 

カウンセリング時に医師が積極的に説明をしてくれない医院や、矯正治療のメリットや良い部分しか伝えない医師がいる医院には注意が必要です。

 

また、治療中に不安なことがあれば、その都度きちんと解消することも大切です。医師と協力しながら治療を進めると、失敗するリスクがグッと下がります。セカンドオピニオンや無料カウンセリングを利用して、信頼できる医師のもとで治療をスタートしましょう。

 

医師の指導通りに適切な手入れを行う

歯磨きをしながら歯が痛そうな女性

歯列矯正は、医院で行う調整だけでなく、本人の継続力が矯正治療の成功を左右します。

 

特にマウスピース矯正は自宅でマウスピースを交換しながら治療を進めていくため、管理を怠ったり指示された内容を守れなかったりすると、満足のいく結果が出ないことがあります。

 

歯列矯正は長い時間と安くない費用をかけて行う治療なので、不安や疑問に思うことがあれば早めに解消することも大切です。

 

自分に合った治療法を選ぶ

歯医者での口内チェック

失敗や後悔を避けるために、自分の歯並びにあった適切な矯正法を選ぶことも大切です。近年では、目立ちにくく取り外しが可能なマウスピース矯正を希望する方が増えていますが、すべての症例に適応されるわけではありません。

 

また、装置ごとに得意・不得意な症例があります。無理な方法で治療を進めると、効果を実感できなかったり、理想の歯並びにならなかったりすることがあります。

 

カウンセリングでは「効果が確実なほうがいい」「違和感がないほうがいい」「目立たないほうがいい」など、希望する条件を伝えて、医師とよく相談してから決めるようにしましょう。そのためには、矯正方法の選択肢が多い医院や、症例が豊富な矯正専門医がいる医院を選ぶと安心でしょう。

 

大人の歯列矯正はやめたほうがいい?

胸元の前で×をする女性

歯列矯正は、骨格的に過度な問題がなければ何歳からでも治療可能です。
ただし顎の成長が止まっている大人の歯列矯正では、硬くなった骨の中で歯を移動させるため、歯の動きがこどもに比べて遅い場合があります。

 

また従来は上下のあごの骨の位置関係をコントロールするために顎の成長が期待できる早期の矯正治療開始が有利なことがありました。しかし、現在は新しい装置や歯科矯正用アンカースクリューの登場により、大人になってからでも問題なく治療を受けられるようになっています。

 

まとめ

歯列矯正は虫歯治療のように短期間で終わるものではありません。大切な時間とお金をかけて治療をするのですから、後悔のない選択をしましょう。

 

大阪オルソは、プライベートに配慮した完全個室で安心・快適な空間で歯列矯正をご提供しています。女性専門(成人女性専門特化)で、女性特有の歯に関する悩み相談なども行っています。

 

歯列矯正でお悩みの方、マウスピース矯正や裏側の見えない矯正を検討している方は、一度大阪オルソへお問い合わせくださいませ。使用する器具などの滅菌も徹底し、院内感染対策も万全な状態でお待ちしております。

 

著者:谷木俊夫

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