部分矯正とは上下の歯並び全体を治療するのではなく、特に気になる部分だけに装置をつけて治療することです。装置が一部にしかつきませんので、低価格で違和感が少なく、また一部のみ集中して治療するので治療期間が短いということが特長です。できれば歯並びの治療はこの部分的な治療で終わらせたいというのが皆さんの本音ではないでしょうか。患者様の負担ををできる限り減らすために費用と期間が最小限でよい部分的な治療を積極的に勧めたいところですが、患者様の歯の状態やご希望によってはご希望に添えないことがあり、全ての患者様に対しては部分的な治療をお勧めすることはできないというのが現状です。
そこで今回のブログでは部分的な治療でできることとできないことをまとめてみました。
部分的な治療でできること
- 歯の叢生(がたがた)を綺麗に並べることができます。
- 歯の高さを揃えることができます。
- 歯の重なりが少ない場合には前歯を2ミリ前後下げることが可能です。
- 見えないマウスピースや裏側矯正で治療することができます。
- 短期間で治療することができます。
- 治療費を抑えることができます。
- まずは部分でやってみて途中から全体矯正に切り替えることができます。
- 治療前にシミュレーションで部分矯正と全体矯正の仕上がりの違いなどを確認することができます。
部分的な治療でできないこと
- 口元を下げることがほぼできません。
- 歯の重なりが大きい場合、歯並びのがたがたを完全に綺麗に並べることができません。
- 上下の歯をしっかりと咬み合わせることができません。
- 歯と歯の間に大きい隙間がある場合には完全に隙間を閉じることができません。
次回は部分矯正で出来ることと出来ないことの各項目について詳しく説明したいと思います。