院長ブログ

インビザラインの部分矯正と全体矯正の違いとは? 目的別の選び方を徹底解説

インビザラインは歯並びを改善するための矯正治療として非常に人気ですが、その中でも「部分矯正」と「全体矯正」という選択肢があります。これらは治療の目的や範囲によって適切なプランが異なりますが、選択を誤ると期待した効果が得られない場合もあります。

 

この記事では、部分矯正に用いられる「インビザライン・ライト」「インビザライン・エクスプレス」と、全体矯正に用いられる「インビザライン・コンプリヘンシブ」の違いを詳しく解説します。あなたに合った矯正プランを見つける参考にしてください。

 

インビザラインとは

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを整える治療法です。従来のワイヤー矯正と異なり装置の見た目が目立たず、取り外しが可能というメリットがあります。また、コンピューターで作成した3Dシミュレーションに基づいて矯正計画が立てられるため、高精度な治療が期待できます。

 

 

部分矯正とは?(インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス)

部分矯正は、歯列全体ではなく前歯など特定の部位に焦点を当てて歯並びを整える治療です。軽度な不正咬合や見た目を少し改善したい方に適しています。

 

インビザライン・ライト

インビザライン・ライトは、中程度の歯並びの乱れを対象としたプランです。使用するアライナー数は最大14枚で、治療期間は6~9か月程度です。適用範囲は部分的ですが、ある程度の歯の移動も可能なため、幅広い症例に対応できます。

 

インビザライン・エクスプレス

インビザライン・エクスプレスは、軽度の歯並びの乱れ(1~2本程度の歯の動き)を対象としたプランです。使用するアライナー数は最大7枚で、治療期間は3~6か月程度です。歯並びの微調整や、過去に矯正を経験した患者様のリタッチ治療に向いています。短期間で治療を完了させたい方に最適です。

 

全体矯正とは?(インビザライン・コンプリヘンシブ)

全体矯正は、歯列全体を整え、機能的・審美的な改善を目指す治療法です。噛み合わせの改善や顎の問題にも対応可能で、幅広い症例に適用できます。

 

インビザライン・コンプリヘンシブは、重度の不正咬合や複雑な歯並びの乱れを対象としています。使用するアライナー数:無制限(必要なだけ作成可能)で、治療期間は12~24か月以上です。歯列全体の包括的な治療が可能で、大幅な歯の移動が必要な場合に適しています。

 

部分矯正と全体矯正の違い

部分矯正と全体矯正には、治療の目的や範囲、期間、費用などに大きな違いがあります。それぞれの特徴を以下に詳しく解説します。

 

治療範囲

部分矯正(インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス)は、歯列全体ではなく、特定の部位(主に前歯)に焦点を当てて歯並びを整えます。全体矯正(インビザライン・コンプリヘンシブ)は上下全ての歯が治療対象となります。歯列全体を矯正し、見た目だけでなく噛み合わせや機能面も改善します。

 

適応症例

部分矯正は軽度~中程度の歯並びの乱れを治療可能です。特に見た目を改善したい場合や、過去に矯正を受けた方の再調整に適しています。全体矯正では、中度~重度の歯並びの乱れや顎の問題を伴うケースなど、幅広い症例に対応できます。

 

治療期間

部分矯正は、多くのケースで3~9か月程度と比較的短期間で終了します。全体矯正の場合は、12~24か月以上と長期の治療計画が必要です。

 

費用

一般的な部分矯正は、全体矯正に比べて費用が抑えられます。

 

治療の目的

部分矯正は見た目を整えることが主な目標で、噛み合わせの改善には向いていません。全体矯正は、歯列全体の美しさと機能性の両方を追求します。

 

 

部分矯正と全体矯正 選択のポイント

部分矯正と全体矯正、それぞれの治療法は目的や症状に応じて適用されるため、どちらを選ぶべきかは矯正歯科医との相談が重要です。

 

まず、見た目の改善が主目的であれば部分矯正が適しています。噛み合わせの改善や根本的な矯正を目指す場合は全体矯正を選びましょう。一方、短期間で治療を終えたい方には部分矯正が向いています。全体的な治療が必要であれば長期の治療計画が必要となるため、時間と費用の余裕を持ちましょう。

 

インビザラインでの全体矯正が向いている方

以下のような方は、全体矯正が向いている可能性があります。

 

全体的な歯並びを改善したい方

全体矯正(インビザライン・コンプリヘンシブ)は全ての歯を動かすことができるため、特に奥歯や顎の位置に問題がある方に適しています。複雑な歯列不正や抜歯が必要なケースにも対応が可能で、全体的な歯並びをしっかりと整えたい方には全体矯正がおすすめです。

 

重度の不正咬合がある方

全体矯正(インビザライン・コンプリヘンシブ)は軽度から重度の不正咬合まで幅広く対応でき、歯の回転や重なりといった複雑な症例でも対応可能です。特に、奥歯の噛み合わせが悪い方や顎の不調和を改善したい方には、全体矯正の長期的な治療計画が適しています。

 

インビザラインでの部分矯正が向いている方

以下のような方は、部分矯正が向いている可能性があります。

 

前歯の軽度な不正咬合を改善したい方

部分矯正(インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス)は、前歯の軽度な不正咬合を短期間で治したい方に非常に適しています。軽い前歯の隙間や少しの傾きなどが気になる場合、部分矯正は短期間かつコストを抑えて治療できるため、理想的な選択肢です。

 

 短期間で治療を終えたい方

結婚式や大切なイベントが控えていてそれまでに前歯の矯正を終わらせたい場合にも、部分矯正(インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス)は適しています。通常6ヶ月以内で治療が完了するため、短期間での結果を求める方に向いているでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?インビザラインの部分矯正と全体矯正は、それぞれ異なる目的や適応範囲を持っています。「インビザライン・ライト」や「エクスプレス」は短期間で目に見える改善が可能な一方、「コンプリヘンシブ」は包括的な治療を求める方に適しています。ご自身の希望や状態に応じて、最適な治療法を選びましょう。

当院では、治療経験豊富な歯科医師が患者様の様々なお悩みに合わせて最適な治療方法をご提案いたします。矯正治療にご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。 

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