光学スキャナについて
ペン型のカメラでお口の中をコピー機のように3次元で読み取る機械です。以前は時間がかかったり精度がよくなかったりしてあまり実用的ではありませんでしたが、最新のスキャナは撮影時間が10分前後、精度は0.025mmまで読み取ることができるようになりました。同じ歯をシリコン印象とスキャンデータで比較した場合、画像のように明らかに精度が向上しているのが分かります。
メリット
1番のメリットは歯型とりが楽なことです。装置を製作する際にはこれまでシリコン印象材という柔らかいゴムのような材料で歯型をとる必要がありました。この歯型とりが患者さんにとっては苦しかったり、また気泡が混入してしまってとり直しが必要だったりと、患者さんに辛い思いをさせてしまうこともありました。スキャナーではペン型のカメラを口腔内で動かすだけなので息苦しさはありません。
もう一つのメリットは装置製作がスピーディーに行えることです。従来は歯型を技工所に郵送する必要があるため、技工所がアメリカにある場合には、歯型の郵送だけで2週間以上を要していたという不便さがありました。口腔内スキャナはスキャンを行なったその場で歯の3Dデータを技工所に送信するので、一瞬で技工所に歯型(3Dデータ)を送ることができます。したがって治療開始までの期間を2週間以上短縮することができるのです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)専用?
スキャナで読み取った歯型のデータは様々な装置の制作に使用することができます。裏側矯正装置やアソアライナーなどあらゆる装置が3Dデータから制作することができます。
シミュレーション
これまで治療結果を予測した3Dシミュレーション製作には約2週間を要していました。最新のスキャナでは歯の読み取りから約5分で治療結果を予測した簡易シミュレーションを行うこともできるようになっています。当院では初診カウンセリングですぐに簡易シミュレーションが行い、スマートフォンに転送させていただいています。自宅でじっくりとシミューレーションをご確認ください。