院長ブログ

歯並びや咬み合わせだけではなくEライン(イーライン)が重要です

当院は矯正治療をする際、歯並びだけではなく口元の美しさにこだわっています。

Eラインとは、美しい口元の基準としてアメリカのDr.リケッツが提唱したものです。鼻の先端とあごの先端を結んだ線をEライン(エステティックライン)と称し、このEライン上に唇があるかどうかで横顔のバランスを評価する方法です。日本人女性の横顔の美しさは、多くの研究結果から、Eラインよりも上下の口唇がやや内側にあることが最も美しいと言われています。

このEライン上より唇の位置が大きくずれてしまう原因には様々なものがあります。例えば受け口で下あごが前方に出ている場合、上顎骨の過成長による上顎前突型の骨格形態によるもの、また前歯が前方に傾斜している場合などです。

これらの治療法にはそれぞれの原因に合わせた異なるアプローチが必要です。

受け口の場合には下顎が前方に位置することで、Eラインが通常より前方にありますので、歯の重なりが大きいからといって小臼歯を安易に抜歯することには注意が必要です。抜歯を伴う治療では場合によっては唇の位置が後方に下がりすぎてしまい、Eラインをより損ねる原因となってしまいます。また逆に歯の重なりが少ないからといって口元が突出しているにもかかわらず、小臼歯を抜歯せずに歯並びの治療を進めてしまった場合には、口元がより出てしまう結果となり、歯は綺麗に並びますが、横顔のバランスがより悪くなってしまう原因となってしまいます。

この他に注意するべき点は、前歯の後方への移動量と唇の下がり方が同量ではないことも多く、治療途中で口元の形態をよく確認せずに予定通り治療を進めてしまうと口元が入りすぎたり、出たままの仕上がりになったりすることがあります。

当院ではこれまでの治療実績より口元の変化を予測し、治療方針を決定しています。また治療途中で口元の形態を再評価するために毎回横顔の写真をお撮りし、口元の変化を確認しています。治療目標は正常咬合の日本人女性の平均値ですが、患者さんの好みによっては平均値よりも口元を下げたいと思われていたり、ほうれい線が気になるためあえてあまり口元を下げたくないと思われていたりすることもあるので、唇の位置を一緒に確認しながら治療を進めていくようにしています。

口元の印象が気になっている方は一度当院にご相談ください。

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医療法人梅田リンガル 矯正歯科医院 大阪オルソ

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