先日新しい歯科矯正用アンカースクリュー(骨に入れる小さいネジ)のセミナーに参加してきました。アンカースクリューは日進月歩で、以前いいと言われていたものが実は脱離率が高く今はほとんど使われていなかったり、改良品が開発されていたりしますので、最新の情報が得られるようセミナーには積極的に参加するようにしています。
今回参加したセミナーのアンカースクリューはネジの頭の部分がおにぎり型になっており、丸みのある形状によって唇や舌の当たりが優しくなっていました。患者さんの快適性を重視しつつ、歯科医がゴムやバネを引っかけ易いよう配慮もされており、今までになかった新しいコンセプトの製品でした。また長さや太さの違いがわかり易いよう、スクリュー自体にブルーやオレンジの色付けがしてあり、おまけに滅菌済みの状態でパッケージされているので、アシスタントの準備の手間を省く工夫までされていました。本当によく考えられています。朝の9時から夕方5時まで、以前の製品との違いやその使い方、埋入術式までみっちりと勉強してまいりました。
そんなセミナーの中癒されたのがお昼のお弁当です。アンカースクリューの画像を投稿しても怖がる方が多いので今回はこのお弁当の画像を投稿しておきます。
アンカースクリューの埋入手術は大変なものと思われている方がほとんどですが、実は5分程度で終わります。ちょうど本日午後にも埋入手術をさせていただきましたが、患者さんは麻酔からオペ終了まで全く痛みを感じなかったとのことでした。手術に抵抗を感じられておられる方は多いかと思いますが、ピアスのように取り外しができ、また治療の精度やスピードが飛躍的に向上しますので、必要と診断された方は是非前向きに検討されてください。