マウスピース型矯正装置の適用範囲
近年インプラント矯正(アンカースクリューを用いた治療)が一般的に知られるようになってきました。またマウスピース矯正も一昔前には一部の簡単な治療にしか適用できないと考えられていましたが、現在では材料や補助器具、新しいノウハウで難しい症例にも適用できるようになってきています。これらの新しい装置や材料を組み合わせることでさらに高度な治療ができるようになっています。
マウスピース型矯正装置の弱点
マウスピースを用いた歯並びの治療の一つの弱点は治療期間が長くなる傾向があるということです。特に治療期間が長くなる症例は抜歯が必要なケースや歯を後方に移動する必要がある症例です。遠心移動や抜歯を伴うケースでは副作用を抑えるために歯を1本ずつ順番に動かす必要があるためどうしても治療期間が長くなってしまいます。
ワイヤーやインプラントの併用
マウスピース型矯正治療にワイヤーとアンカースクリューを併用する方法では上の歯全体をまとめて後ろに牽引するということを行うので上の14本の歯を同時に動かすことができます。そこでマウスピースにもワイヤーと同じようにアンカースクリューを併用することで、1本1本順番に歯を動かすといった必要がなくなり、治療期間を大幅に短縮できるようになってきています。マウスピースとアンカースクリューを併用している医院はまだ少ないのが現状ですが、近い将来このような治療がスタンダードになってくることが予測されます。
当院ではマウスピースとワイヤーを組み合わせた治療を行い、治療期間の短縮やマウスピースの適応症を増やしています。さらにアンカースクリューを追加することで、さらなる治療期間の短縮や適用範囲の拡大を行います。これまでマウスピースの治療期間が気になっていた方は当院にご相談ください。