裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとよばれる矯正装置をつけ、そこにワイヤーを通して圧をかけることで歯を動かしていく矯正治療方法です。目立たないなどのメリットがありますが、食事の際は気をつけるべきこともあります。
この記事では、具体的な例をあげながら、裏側矯正中の食事で気をつけたいこと、その理由、また、おすすめの食事についても、解説します。
目次
裏側矯正中の食事で気をつけたいこと
裏側矯正中の食事で気をつけたいことは、矯正装置に影響のある食べ物を食べないようにするということです。例えば、矯正装置にくっついてしまう食べ物やかたい食べ物などがあります。これらの食べ物は、矯正自体への悪影響はもちろん、むし歯・歯周病となる危険性もあります。また、矯正中に限った話ではありませんが、食後の歯みがきも気をつけたいです。矯正装置があることで、普段より歯みがきがしづらくなり、特に、裏側矯正の場合、装置が歯の裏側にあるため、正確にみがけているかの確認もしづらいです。こまめに丁寧な歯みがきをするように気をつけたいです。
気をつける必要のある食べ物
裏側矯正中に気をつける必要のある食べ物は、矯正装置にくっつきやすい・挟まりやすい食べ物、かたい食べ物などです。その代表的な食べ物や、その理由について説明します。
①矯正装置にくっつきやすい・挟まりやすい食べ物
矯正装置にくっつきやすい・挟まりやすい食べ物は、装置が外れる可能性やむし歯・歯周病になる危険性を高めるため、気をつける必要があります。くっつきやすい食べ物として、お餅やキャラメルなどがあげられます。挟まりやすい食べ物は、繊維質な食べ物で、具体的には、エノキ・ほうれん草・小松菜などの野菜、筋の多い肉や魚などです。
②かたい食べ物
かたい食べ物は矯正装置が外れる・壊れる危険性があり、また、食べる際に痛みが出ることもあるので、気をつける必要があります。具体的には、フランスパン・硬い肉・リンゴ・煎餅・スルメなどの食べ物があげられます。
おすすめの食事
基本的には、矯正装置に影響の少ない、やわらかい食べ物などを食べるのがおすすめです。具体的には、おかゆ・お豆腐を使った料理・卵料理・ひき肉料理・ゼリーなどです。また、気をつける必要のある食べ物も工夫次第で安全に食べられる場合もあります。例えば、カットするサイズを小さくする、少しずつ口に運ぶ、奥歯で噛むようにするなどの工夫ができます。
その他、裏側矯正中の食事で気をつけたいこと
裏側矯正中、特に、矯正をはじめたばかりの頃は、食べにくさや痛みがあることがあります。これらは、多くの場合、矯正装置に慣れることで徐々に改善されます。また、やはり、初期においては、矯正装置が外れやすいです。もしも矯正装置が外れてしまったときなどは、速やかに、かかりつけの歯科医院に連絡しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?裏側矯正中の食事には気をつけることもありますが、矯正装置が目立たないので、誰かと一緒に食事をするようなときも、相手を気にせず食事ができます。
もし不安なことやご不明な点がありましたら、当院にお気軽にご相談ください。