院長ブログ

歯列矯正でガミースマイルは治せるか

ガミースマイルとは笑った時上の歯茎が見えることを言います。テレビでよく見る女優さんの中にも笑った時歯茎が見える方は多くいらっしゃいます。歯茎が見えることがチャームポイントになっている場合もありますが、逆に歯茎が見えることを気にされている方が多いのも事実です。笑った時に歯茎が見える原因は、口の周りの筋肉のバランスや強さ、唇の厚みなど種々の要因が考えられますが、大きく歯茎が見える主な原因は上顎骨の縦方向への過度な成長です。したがってガミースマイルを根本的に治療するには手術をして余分な骨を除去しなければなりません。ただ手術は全身麻酔と、1〜2週間の入院が必要で、術後はかなり腫れと痛みがありますので簡単にできるものではありません。できれば手術をしないで治療したいという方がほとんどではないでしょうか。

これまでガミースマイルの治療は手術による骨切りしか方法がありませんでした。近年、歯科矯正用アンカースクリューの登場で大きな手術をしないでもある程度ガミースマイルを治療できるようになっています。アンカースクリューとは、固定源(歯を引っ張る土台)として用いるチタン合金製の小さなネジのことです。このアンカースクリューを上あごの骨に埋入し、そこから上の前歯を上方に引き上げる力をかけていきます。アンカースクリューを上あごの骨にに入れる際には手術が必要ですが、全身麻酔のような大がかりなものではなく、局所麻酔で5分程度で終わります。ネジは直径2mm、長さが7mm前後と小さいので出血や痛みもほとんどありません。また裏側からのワイヤーと併用して治療する際には上あごの裏側にネジを入れることができるので、骨が硬くネジの安定がいいということがあるのでスクリュー脱離のリスクを表側に比べて軽減することができます。このアンカースクリューから前歯を上方向に引き上げると、歯茎も一緒に上方向に上がってくるので歯茎の見え方を少なくすることができるのです。

一つ注意しないといけないことがあるとすると、アンカースクリューを用いた歯並びの治療はまだまだ発展途上ということです。例えばアンカースクリューから上の前歯を上方向に引き上げると、前歯が内側に傾ます。歯を上方向に引き上げながら前歯の傾きを適切にコントロールするには、この副作用をよく理解し、予測される副作用を打ち消すようなワイヤーの調節や歯に付ける矯正装置の特殊な設計が必要となります。当院ではアンカースクリューを用いたガミースマイルの治療を多数行っております。ガミースマイルでお悩みの方は当院にご相談ください。

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医療法人梅田リンガル 矯正歯科医院 大阪オルソ

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